もし、後の車が異常に接近してくれば、前の車の運転者は「つけるな」といって怒るであろう。もっとスピードを落とせと合図を送るかもしれない。事故が起こりやすいのだから、( ① )当然である。安全運転には車間距離のセンスが不可欠なのである。現在、日本人の三人に一人が自動車の運転免許を持っているという。その人たちは車間距離の重要性はよくよく承知しているはずである。
( ② )、人間同士、親子の間の車間距離がどんなに大切であるかについて、心得ている人が少ない。とても、三人に一人が知っているとは考えられない。親子がいかに危険な小さな間隔で走っているかについての自覚がまったく欠落している。それで目に見えない衝突事故が起こらなければ、そのほうがおかしい。もちろんぶつかり合っては困る。それならいっそのこと、距離ゼロにしてしまえ。二台の親子グルマがぴったりくっついて走る。これで、少なくとも衝突の危険は避けられる。親子未分化の状態である。離乳していない。
親と子はくっついている二台のクルマ。それがどんなに不自然なことか考えられることもない。どうしたら、これを適正な距離にまで引き離すことができるのか。親だけでなく、子のほうも真剣に考えなくてはならない問題である。
1、(①)に入る適当な言葉を選びなさい。
①つけたほうが文句を言って
②つけられたほうが腹が立てて
③つけたほうが事を起こして
④つけられたほうがスピードを落として
2、(②)に入る適当な言葉を選びなさい。
①それゆえに
②それとも
③それだから
④それなのに