初级阅读（384）

　ある朝、彼が本通りを渡って短い坂を下っていると、ケイト・コールドウェルが目の前の狭い脇道から現れて、学校のほうに歩いて行った。通学用のかばんが腰に当たって弾んでいた。彼はどきどきしながら追いつこうと後を迫ったが、追いつく勇気がなかった。カノジョに何て言ったらいいんだろう。口ごもりながら授業や天気について退屈でぎこちないことを話している自分を想像したが、それに対してありきたりの返事をして換える彼女しか想像できなかった。彼女が振り向いて微笑み「学校まで一緒に行かない？」と僕に声をかけてくれないかなあ、と彼は思った。

 

1、「追いつく勇気がなかった」とあるが、それはなぜか。

①彼女が目の前の狭い脇道へ入っていったから。

②通学用のかばんが腰に当たって弾むほど急いでいたから。

③退屈でごこちない話をしている彼女を想像したから。

④彼女に何を話しかけていいか分からず、自信がないから。