刑事を指す「デカ」は、明治時代の刑事が着ていた和服の「角袖」が語源で、「カクソデ」を反転省略した。「コロシ」(殺人)、「ホシ」(犯人)はドラマでおなじみ。発生当初から犯人が分かっている事件は、「元から割れている」という意味の「牛の爪(つめ)」など、最近の若者言葉とは無縁だが、「へえ」というのも。
②捜査に使う隠語を集めた「現代隠語用語辞典」(東京法令出版)には、「犯罪集団の隠語を知らなければ、警察官としての責任を全うすることはできない」と③書かれている。
性風俗や暴力団関係の用語が多いことから、説明の最後に「相手を選んで使うように」とくぎを刺しておいた。
あれから3年。後輩記者たちは、隠語を駆使してデカに肉薄しているだろうか。
練習問題
1、①「駆け出しのころ」とあるが、どういう意味か。
そろそろ片付けようとするとき
誰かを追い出そうとするとき
新人として始めたとき
走ろうとするとき
2、文章の②「捜査に使う」の「に」と同じ使い方のものはどれか。
これは体にいい薬です。
安いのに買わなかった。
日本は南北に細長い国だ。
体が大丈夫だが、お金に困っている。
3、③文章の「書かれている」の「(ら)れる」と同じ使い方のものはどれか。
あの話には深い意味があるように感じられてならない。
この文章には環境に対する基本的な考えが記されている。
結婚はおめでたいけど、今あなたに会社をやめられるのは痛手だなあ。
今の彼には他人の気持ちを考えられるだけの余裕がないのじゃないのかな。