平安中期には国風文化と呼ばれる日本的な貴族文化が開花した。貴族が着用する衣服は束帯(そくたい)という日本と独特な正装へと変化した。また、漢字を崩した表音文字である仮名が生まれたのものの時期である。宮廷の後宮には貴族出身の女房が多数出仕していたが、これらの女房は高い教養を持ち、仮名を駆使して多くの物語?日記文化を生み出した。上流貴族らの邸宅は寝殿像と呼ばれる日本独自の発展を遂げて生まれた日本風の建築様式により建てられていた。国風文化の特徴として、まず挙げられるのは仮名文学の発達であり、そして、代表的な文学は和歌である。
7.いわゆる「国風文化」をどう見るべきか?