邪馬台国は、3世紀に日本列島に存在したとされる国のひとつである。「魏志倭人伝」では、親魏倭王卑弥呼はこの国の女王であり、約30の国からなる倭国の都としてここに住居していたとしている。倭国の邪馬台国は元々男王が治めていたが、国成立から70~80年後、倭国全体で長期間にわたる騒乱が起きた。邪馬台国もその影響を逃れず、卑弥呼という女子を王に共立することによって、ようやく混乱が収まった。弟が彼女を補佐し国を治めていた。女王は魏に使節を派遣し親魏倭王の封号を得た。248年頃、狗奴国との戦いの最中に卑弥呼が死去し、男王が後継に立てられたが混乱を抑えることができなかった。
32.中国古代史書に記された邪馬台国について、のべなさい