南北朝文化?北山文化?東山文化に分けられる。全体的な性格は、公家文化と禅宗文化を融合した新しい武家文化に、都市?農村の民衆的要素が加わったものである。戦国時代には、さらに文化の民衆化と地方普及が進んだ。
南北朝文化は、14世紀中頃の南北朝の動乱期の文化で、その世相を反映して歴史書や軍記物が書かれた。武士や民衆の台頭から、連歌や茶寄合なども流行し始めた。
北山文化
3代将軍足利義満の頃の14世紀末~15世紀初めの文化である。義満による南北朝合体?幕政確立という政治の動きを背景に、武家文化が公家文化を摂取して発展する基礎ができた。禅宗文化や明の文化も普及した
東山文化
8代将軍足利義政の頃の15世紀後半の文化である。禅の精神に基づく簡素さ、伝統文化の幽玄などを基調とする。伝統的文化としての公家文化の発達や芸術性が、生活文化に浸透したのも特徴である。