ニュージーランド南部で起きた地震は、今日1日、発生から1週間となり、被災地のクライストチャーチで、地震が起きた時刻に市民らが一斉に黙とうをささげました。今回の地震による死者と行方不明者はあわせておよそ240人になるとみられています。
先月22日にニュージーランド南部で起きた地震は、今日、発生から1週間となりました。ニュージーランド政府の呼びかけで、地震が起きた時刻の午後0時51分(日本時間午前8時51分)、市民らが2分間の黙とうをささげて犠牲者を追悼しました。クライストチャーチ中心部の対策本部近くで行われた式典には、ニュージーランドのキー首相も出席し、マァ£の人たちが昔から伝わる悲しみの歌を歌いました。郊外のショッピングセンターでも買い物客や従業員が黙とうをささげ、家族や友人どうしで抱き合って悲しみを分かち合っていました。
日本車を販売している店でも、社員らが犠牲者を追悼し、行方の分からない日本人被災者のために祈りをささげていました。ニュージーランド警察によりますと、今回の地震でこれまでに死亡が確認された人は154人、死者と行方不明者はあわせておよそ240人になるとみられています。多くの日本人生徒が取り残されているおそれのあるビルの倒壊現場では、行方の分からない日本人28人の生存につながる手がかりが、依然、見つかっておらず、日本の国際緊急援助隊は、今日(1日)以降も、態勢を縮小しながらも救助活動を続けることにしています。地元の警察は、1日午後、新たに死亡が確認された3人の名前を発表するとしており、身元確認は少しずつ進んでいるもようですが、現地に滞在している日本人家族は心労が一段と募っています。