アメリカ国務省の日本担当の高官が去年、アメリカ軍普天間基地の移設問題に関連し、「沖縄はゆすりの名人だ」などと批判したとされる問題で、沖縄県議会は今日(8日)、臨時の本会議を開き、「県民の心を踏みにじるもので断じて許せない」として、発言の撤回と謝罪を求める決議を全会一致で可決しました。
アメリカ国務省のメア日本部長は去年12月、ワシントンで大学生に行った講義の中で、普天間基地の移設問題に関連し、「日本人は合意を求めるふりをしながら、できるだけ多くの金を得ようとする。沖縄は日本政府に対するごまかしとゆすりの名人だ」などと述べたことが、出席していた学生のメモで明らかになりました。この問題で、沖縄県議会は今日、臨時の本会議を開き、抗議の決議を全会一致で可決しました。決議では、メア日本部長はおととしまで沖縄のアメリカ総領事を務めていたときも、沖縄への差別的発言を繰り返してきたとしたうえで、「今回の発言は、基地のない平和で安心?安全な沖縄を作ることを切に願ってきた県民の心を、まさに踏みにじるものだ。
県民を愚弄し侮辱する発言で、断じて許せるものではない」として、メア日本部長に発言の撤回と県民への謝罪を求めています。沖縄県議会は、議員の代表が今週中に上京し、東京のアメリカ大使館に直接、決議を届けることにしています。