IAEA=国際原子力機関の天野事務局長は、福島第一原子力発電所の深刻な事態を受けて、急きょ日本を訪れることになり、17日、本部のあるウィーンを出発しました。
IAEAの天野事務局長は、福島第一原子力発電所で事故が相次ぎ、事態は極めて深刻になっているとして、みずから日本を訪れることを決めました。天野事務局長は、17日、出発に先立ってウィーンの空港で記者団に「状況は依然、深刻である。
しかし、日本は孤立していない。国際社会が日本と連携している」と述べました。天野事務局長としては、日本政府の担当者などと会談して、福島第一原発の最新状況について詳しい説明を求めるとともに、事故の影響がこれ以上拡大しないようIAEAとしての協力を取りまとめたい考えです。事務局長とともにIAEAの専門家チームも日本に向けて出発し、福島第一原発の周辺で大気に含まれている放射性物質を調査することにしています。