豚もおだてりゃ、木に登る
草野球の試合中
「このチャンスにバッターが山田か?全く運が無いなー。」
「まあ、待って、俺に考えがある。おーい、山田太郎。」
「何?」
「頑張れよ。ヒットでいいんだ。お前なら、必ずできる。」
「そう?そうかな?」
「もちろんだよ。そんな立派な体格しているんだ。」
「玉がバットに当たりさえすれば、飛ばないわけがない。」
「そうだろう。」
「独活(うど)の大木とも言うけどな。」
「シー。」
「なんだか力が湧いてきたぞ。俺、頑張るよ。」
「よし、行け。」
「大丈夫かなー。わあー、本当に打った。見ろ、ホームラン(home run)だ。」
「まさに豚もおだてりゃ木に登るだな。」
1.豚(ぶた)もおだてりゃ木(き)に登(のぼ)る
能力の低い者でも、おだてられて気をよくすると、能力以上のことをやり遂げてしまうことがあるというたとえ