第九課 体験を話す
前文
日本語科の王先生は授業には熱心だし、学生には親切だし、みんなから尊敬されています。先生の会話の授業ではいつも活発なやりとりが行なわれています。李さんは一年生の時に、王先生に教わったことがあります。彼は勉強の態度がまじめで、成績がよかったので、王先生によくほめられました。でも、同級生とけんかをして、しかられたこともありました。
けんかといえば、李さんも横山さんも子供のころ、よく兄弟げんかをしました。しかし、李さんも横山さんもおとなになってからは兄弟と仲がよくなり、お互いに助け合うようになりました。
上海の町では、いつも交通が混雑しているので、李さんは二度もひどい目に遭いました。一度は後の人におされて、手にけがをしてしまい、もう一度は人に足を踏まれて、血がたくさん出てしまいました。ひどい目といえば、横山さんも、一度はすりに財布をすられ、もう一度は悪者に襲われたそうです。
会話
横山:日本語科の王先生は学生たちに尊敬されていますね。
李 :ええ、王先生は授業には熱心だし、学生には親切だし、みんなからとても尊敬されています。
横山:李さんは王先生に教わったことがありますか。
李 :ええ、あります。一年生の時に日本語の発音と会話を教えていただきました。会話の授業ではいつも活発なやりとりが行なわれていました。
横山:王先生はよく学生をほめますか。
李 :ええ、成績がよかったらほめます。
横山:李さんも王先生にほめられたことがありますか。
李 :ええ、あります。勉強の態度がまじめで、成績がよかったというので、ほめられました。
横山:しかられたことがありますか。
李 :しかられたこともあります。
横山:何でしかられたのですか。
李 :同級生と口げんかをしてしかられました。
横山:どうして口げんかをしたんですか。
李 :ある日、掃除したばかりの教室に紙くずを散らかすので、私がきれいに掃けと言ったら生意気だと言ったんです。それで、口げんかになってしまいました。
横山:教室を散らかしたりするのはよくありませんね。
李 :ええ。でも、私も悪かったんです。言葉づかいが乱暴だったので、彼は怒ってしまったんです。
横山:丁寧に言えば、けんかにならなかったかもしれませんね。
李 :ええ。でも、次の日に仲直りしてお互いにそれからはけんかをしないことにしました。横山さんはけんかをしたことがありますか。
横山:けんかといえば、子供のころ、兄弟げんかをずいぶんしました。弟と妹をいじめてばかりいると言って、よく母にしかられました。今でも、ときどき昔のことが思い出されます。李さんは兄弟がありますか。
李 :はい、あります。
横山:何人兄弟ですか。
李 :私を入れて三人です。子供のころ、兄によく騙されたり、殴られたりしました。
横山:でも、兄弟げんかをしてしかられるのは、たいていお兄さんのようですね。
李 :ええ、兄のほうがいつも両親にしかられていました。私は末っ子だったから、特に甘やかされていたらしいんです。横山さんは今弟さんと妹さんをよく可愛がっているでしょう。
横山:ええ、高校生になる前までは、いつもけんかをしていましたが、高校の時、父に死なれて、暮らしが大変困ってしまいました。そのときから弟と妹に勉強を助けてやったりして、かわいがるようになりました。李さんも今お兄さんと仲がいいでしょう。
李 :ええ、私たちもおとなになってからは、一度もけんかをしたことがありません。
……
横山:おや、李さん、どうしたんですか。あなたのその手の傷は。
李 :その傷ですか。
横山:そうです。ずいぶんひどい傷ですね。
李 :ええ、この間、バスに乗ろうとした時、後ろからおされて転びました。これはその時の傷です。
横山:それは危なかったですね。
李 :ほんとうですね。上海のバスは込合いますから気をつけないと大変なことになります。私がけがをしたのはこれで二度目です。
横山:前にもけがをしたことがありますか。
李 :ええ、前には、バスの中で誰かに足を踏まれました。ちょうどその時、サンダルを履いていたので、血がたくさん出て、しばらくは歩けませんでした。それに、その日、帰る途中、大雨に降られてほんとうに困りました。
横山:それはひどい目に遭いましたね。
李 :ええ。ところで横山さん、あなたは何かひどい目に遭ったことがありますか。
横山:ええ、ありますよ。まだ日本にいたころのことなんですけど、込んだ電車の中ですりに財布をすられました。
李 :そうですか。それは災難でしたね。まったく油断ができませんね。ほかに、何かこわい目に遭ったことがありますか。
横山:こわい目ですか。
李 :ええ。
横山:ありますよ。ある日、私は一人で郊外をドライブしている時に、ヒッチハイクをしている若い二人連れを乗せたんです。そうしたら、なんと、それは悪者だったんですよ。
李 :ええ!それで?
横山:ええ、ナイフを突きつけられて、あり金を全部取られてしまったんです。
李 :へええ、はじめ、あやしいとは思わなかったんですか。
横山:とてもそういうふうには見えませんでしたからねえ。
李 :そうですか。ほんとうに危なかったですね。
横山:ええ、それからは、知らない人は絶対に乗せないことにしました。
ファンクション用語
プレゼント
A このたびは大変お世話になりました。これはつまらないものですが、どうぞ受取ってください
B いいえ、それには及びません。
A いや、ほんの気持ちだけです。どうぞご遠慮なく。
B では、遠慮なくいただきます。
単語
尊敬(そんけい)(名 他サ)〇 尊敬
活発(かっぱつ)(形動)〇 活跃
教わる(おそわる)(他五)〇 跟……学习
態度(たいど)(名)① 态度
成績(せいせき)(名)〇 成绩
ほめる(他一)② 表扬
同級生(どうきゅうせい)(名)③ 同级生
喧嘩(けんか)(名 自サ)〇 争吵,打架
叱る(しかる)(他五)〇 责备
横山(よこやま)(専)② 横山(姓)
兄弟(きょうだい)(名)① 兄弟姐妹
仲(なか)(名)① 关系,交情
助け合う(たすけあう)(他五)④ 互相帮助
混雑(こんざつ)(名 自サ)① 混乱
目に遭う(めにあう)(組) 遇见(倒霉事)
後(うしろ)(名)〇 后面
踏む(ふむ)(他五)〇 踩
血(ち)(名)〇 血
すり(名)① 扒手
財布(さいふ)(名)〇 钱包
掏る(する)(他五)① 偷窃
悪者(わるもの)(名)〇 坏人
襲う(おそう)(他五)②〇 袭击
口げんか(くちげんか)(名)③ 吵嘴
紙くず(かみくず)(名)③ 废纸
散らかす(ちらかす)(他五)① 乱扔
掃く(はく)(他五)① 扫
生意気(なまいき)(名 形動)〇 自大,傲慢
言葉づかい(ことばづかい)(名)④ 措辞
乱暴(らんぼう)(名 形動)〇 粗暴
怒る(おこる)(自五)② 生气
仲直り(なかなおり)(名 自サ)③ 和好
いじめる(他一)〇 欺负,虐待
思い出す(おもいだす)(他五)〇 想起
騙す(だます)(他五)② 欺骗
殴る(なぐる)(他五)② 殴打
甘やかす(あまやかす)(他五)〇 娇纵
可愛がる(かわいがる)(他五)④ 疼爱
高校生(こうこうせい)(名)③ 高中生
死ぬ(しぬ)(自五)〇 死
暮らし(くらし)(名)〇 生活
傷(きず)(名)〇 伤口
転ぶ(ころぶ)(自五)〇 跌倒
込合う(こみあう)(自五)〇① 人多拥挤
サンダル(名)〇① 凉鞋 (sandal)
それに(接)〇 而且
大雨(おおあめ)(名)③ 大雨
災難(さいなん)(名)③ 灾难
まったく(副)〇 完全
恐い(こわい)(形)② 可怕的,恐怖的
ドライブ(名 自サ)② 开汽车兜风(drive)
ヒッチハイク(名)④ 拦车旅行(hitchhike)
二人連れ(ふたりづれ)(名)〇 两人结伴
乗せる(のせる)(他一)〇 让……搭乘
なんと(嘆)① 呀
突きつける(つきつける)(他一)④ 放在眼前
有り金(ありがね)(名)②① 现款
怪しい(あやしい)(形)〇 奇怪的,可疑的
(感谢 xzbaszy 输入课文和单词)
一、被动句
当一个主体受到另外一个事物的动作时,就要用被动态。
形式为: 五段动词未然形+れる
其他动词未然形+られる
这个形式和可能态的基本形式相同,但五段动词没有约音变化。
サ变动词的被动态是「する」的未然形「し」加「られる」而构成。这时「し」和「ら」约音变成「さ」。因此,サ变动词的被动态是词干加「される」。
一段动词和カ变动词的形式,和可能态完全一样,因此必须从句子结构进行区别。
被动态有4种类型:
1,在主动句中宾语是人或动物时:
主动句: 「先生が学生を褒めた。」“老师表扬了学生。”
被动句:「学生は先生に褒められた。」“学生被老师表扬了。”
在这一类被动句中,主动句的主语变成了补语,用「に」表示;主动句的宾语变成了主语,用「は」表示;动词变成了被动式(=未然形+られる)。
又如:主动句: 「猫が魚を食べてしまった。」“猫把鱼吃掉了。”
被动句:「魚は猫に食べられてしまった。」“鱼被猫吃掉了。”
2,在主动句中的宾语是带有以人做定语的事物时:
主动句: 「弟が私の時計を壊した。」“弟弟弄坏了我的表。”
被动句:「私は弟に時計を壊された。」“我被弟弟弄坏了表。”
在这一类被动句中,主动句的主语变成了补语,用「に」表示;主动句宾语的定语部分变成了主语,用「は」表示;宾语保留;动词变成了被动式(=未然形+れる)。
又如:主动句: 「バスの中で、隣の人が私の足を踏んだ。」
“在公共汽车里,旁边的人踩了我的脚。”
被动句:「バスの中で、私は隣の人に足を踏まれた。」
“在公共汽车里,我被旁边的人踩了脚。”
3,主动句的主语可以忽略,宾语是非人物时(多用于活动):
主动句:「学校は8時から会議を開きました。」
“学校从8时起开会。”
被动句:「会議は8時から(学校によって)開かれました。」
“会议(由学校主持)从8时开始。”
在这一类被动句中,主动句的主语一般消失,如果一定需要,可用「によって」表示;主动句的宾语变成了主语,用「は」表示;动词变成了被动式(=未然形+れる)。
又如:主动句: 「いつ、何処で、誰が諺を作ったか、分かりません。」
“弄不清楚,在何时何地,谁创造了谚语。”
被动句:「諺は、いつ、何処で、誰によって作られたか、分かりません。」
“弄不清楚谚语是在何时何地,被谁创造的。”
4,自动词的被动式:
有部分自动词,可以用被动式表示,这种情况只用在主语受到损失的情况下,多用来说明后面动作或状态的原因。
主动句:「雨が降って、風邪を引いた。」“因为下雨了,所以感冒了。”
被动句:「雨に降られて、風邪を引いた。」“因为被雨淋了,所以感冒了。”
如果主语没有受到损失,就不能用自动词的被动式。如:
主动句:「雨が降って、木が青くなった。」“下雨了,树变绿了。”
又如:主动句:「友達が来て、楽しく遊んだ。」
“朋友来了,我们玩得很开心。”
被动句:「友達に来られて、宿題ができなかった。」
“朋友来了,害得我没有完成作业。”
自动词的被动式的使用范围很受局限,不是任何自动词都可以变成被动式的。下面再举几个例子:
「父に死なれて、進学をあきらめ、就職した。」
“父亲去世了,我只好放弃升学,而参加工作。”
「子供に泣かれて一晩中良く眠れなかった。」
“孩子哭了一晚上,害得我没有睡好觉。”
我现在来说两个要点,这是被动句的关键:
1、动词的被动变化是必须要熟记的;
2、动作的发生者(不是承受者哦),或者是该原因导致当作的发生的,后面一般是用に,或者就干脆省略。
另外,需要说明的是,日语中较多地使用被动式,但在中文中则多主动形式,所以在翻译中不一定全译成被动句,可以根据情况译成主动句。但是特别要注意被动和主动的关系,千万不要译错了。
二、动词自发态
其表现形式和被动态是一样的。也就是未然形+られる、或者れる(一段动词、ヵ变动词+られる)。由于是自发形成的动作,所以其含义表示“不由得”。
e.g:もう春が近づいたように感じられる。
不由得感觉到了春天已经近了。
注意“ように”在这里表示的是“好像、似乎”。
三、助词未然形+よう(う)とする:想要
表示想要做某事的欲望,或者某事物就要发生。通常译为想要,就要,打算要怎么样。
我们来看看例句就明白了:
e.g:出かけようとした時、彼が来ました。
我正打算要出门的时候,他来了。
在这里,就是表示出门这个事情就要发生。
我们来拆分一下,以便大家了解这个语法:
出かけようとする:其中出かける变为未然形+よう表示的就是这个事情的欲望,就要怎么样,而とする则表示把该事情付诸实施。这样一说,大家应该就明白了吧?
四、ふうだ
这个语法应该是很抽象的一个语法。我还是先给例句吧:
e.g:こういうふうに言われたらこまります。
这么说的话,我就感到为难了。
ふうだ和我们才学到的ようだ一样,也有ふうに的变化,但是没连体词ふうの哟!表示的是方式和状态。
我自己的理解是,ふう的当用汉字是“风”,那么想想我们中文的“不正之风”、“礼仪之风”,这些都是表示的状态来修饰前面的词语的。那么こういうふうに其实也就是こういう了。
五、といえば:提起、谈到
我们一看到と,就该知道其用法和我们再熟悉不过的と思う一样,前面是简体句。
至于いえば,则是言う的假定形式,“如果说起什么怎么样”。
所以这个语法我们就该很容易的记住了,话题是以前面提到的内容为契机,而联想出了后者:提起、谈到。
多说无益,来看例句:
e.g:田中と言えば、お父さんの病気はどうでしょうか。
提起田中,不知道他父亲的病情怎么样了。
六、たら:表示共起
呵呵,我在作这个栏目的时候才发现书上写的是“表示共起”,以前我都没有管那么多,一心只是把たら记成表示引起假定句。其实也可以运用在这里。
书上写的是:たら表示共起时,后项常为过去时。用たら连接前句和后句表示偶然,以表示后项是和讲话人无关的事实。
e.g:お湯で洗ったら綺麗になりました。
用热水一洗就干净了。
其实这样看起来,我们就直接记忆たら的意思是“如果”,如果用热水洗,就会洗干净。至于“和说话人意志无关”,这个看看就是。不必太过于理会。
至于后句常常是以过去时,这个恐怕大家会容易记漏,我是这样记忆的:たら的第一个假名是た,而动词过去时态不管敬体简体,都有个た,是不是?××た、××ました。所以其实也就是体现出了たら是暗示了一个过去的动作。这样也就非常好记忆了吧?
七、动词连用形+たばかり
注意,动词连用形+たばかり,我们也可以看成是动词连用形+た,再加ばかり,那么,动词连用形+た是什么呢?对!就是动词的过去时态咯!所以其实这里就是动词的过去时态+ばかり,表示的意思是该动作刚刚结束,可以翻译成刚怎么怎么样。
e.g:昨日習ったばかりの単語を忘れました。
昨天刚背的单词忘了。
上面是“習ったばかり”作为一个定语去修饰“単語”,中间要加の;
另外注意一下,ばかり要直接+ので是不可以的,要中间加个な,这在ので的用法中我们就提到了。所以:
半年前に中国に来たばかりなので、中国語はまだ話せません。
半年前刚来中国,所以还不能说中文。
八、动词连用形+てばかりいる
这个语法结构和上面很相似,但是在意思上有所差异。
我们先把ばかり忽略,看看剩下的部分:ている,这不就是动词进行时么?呵呵。所以,动词连用形+てばかりいる的含义也呼之欲出了:表示频繁的进行某一个行为。
但是需要注意:这个行为是说话方不太满意的,所以我们应该翻译成:老是、一味的怎么怎么样。
e.g:本を読んでばかりいないで、運動しましょう!
表老是看书啦,去运动吧!
いつも母に叱られてばかりいます。
我老是被母亲骂。
上句中,使用了一个动词(しかる)的被动形式(しかられる),然后再接的该语法,注意越到后面,这样略显复杂或者比这更复杂的多的句子就会出现,大家会越来越头痛了,这也就是为什么说,日语是笑着进来,哭着出去的原因吧。