第六課 バスに乗る
前文
留学生の田中さんは用事があって、ガーデンホテルへ行こうと思いました。彼は交通係に道を尋ねて、四十二番のバスに乗りました。バスの中では、車掌さんがマイクで説明したり、車内放送を流したりしますが、上海の道がまだよくわからない田中さんは車掌さんにいろいろ聞きました。車掌さんは親切に彼に教えました。
留学生寮は近いから、田中さんは自転車で学校に通っていますが、李さんは家が学校から遠いので、バスを利用しています。ですから、朝も夕方も込むバスに乗らなければなりません。それでも、李さんはいつもバスの中で、カセットテープを聞きながら、日本語を熱心に勉強しています。
会話
交通係:みなさん、危ないですから、車道の中を歩かないでください。危ないですから、車道を横切らないでください。道を横切る時は左と右をよく見て、横断歩道を通ってください。
田中 :すみません、ちょっと伺いますが。
交通係:はい、何ですか。
田中 :ガーデンホテルへ行きたいんですが、どのバスに乗ったらいいんでしょうか。
交通係:四十二番のバスに乗ってください。
田中 :四十二番のバスの停留所はどこですか。
交通係:あそこの店の前です。ほら、いま、バスが止まった所です。しかし、このバスはガーデンホテルへ行きませんね。次のバスが行くと思いますよ。
田中 :そうですか。どうもありがとうございました。
(五分して次のバスが来る。車掌がマイクでアナウンスする。)
車掌 :このバスは徐家匯行きです。危ないですから押さないでください。危ないですから、ひとりひとり順にお乗りください。お乗りの方が大勢いますから入口には立たないでください。込んできましたから、できるだけおくに詰めてください。ドアが閉まります。ご注意ください。車内が込んでいますから、釣銭の要らないようにお金をご用意ください。
田中 :すみません、切符をお願いします。
車掌 :どちらまでですか。
田中 :ガーデンホテルへ行きたいんですが。
車掌 :ガーデンホテルまでは四角です。
田中 :(金を出す)はい。
車掌 :はい、乗車券をどうぞ。地下鉄の駅前でお降りください。
田中 :はい。地下鉄の駅前はいくつめの停留所ですか。
車掌 :六つめの停留所です。
田中 :どうも。
(車内放送)
お待たせしました。このバスは徐家匯行きです。重慶路、瑞金路、地下鉄駅前…終点徐家匯の順に停車いたします。連れに安全運転を心掛けておりますが、事故防止のため、やむをえず急停車することがありますので、ご注意ください。発車します。揺れますからお立ちの方は手摺にしっかりお掴まりください。次は瑞金路です。龍華方面においでのお客様は、四十一番のバスにお乗換えです。お降りのお客様はお忘れ物をなさいませんようお支度ください。ご乗車、お疲れ様でした。
(車内放送)
何度ご利用くださいまして、まことにありがとうございます。瑞金路、瑞金路…
田中 :ちょっと、すみません。今の放送がよくわからなかったんですが、地下鉄駅前はまだですか。
車掌 :あ、次ですよ。
田中 :どうも。
(車内放送)
毎度ご利用くださいまして、まことにありがとうございます。地下鉄駅前、地下鉄駅前…
田中 :すみません、地下鉄駅前ですね。
車掌 :はい、そうです。
田中 :ここからガーデンホテルまで遠いですか。
車掌 :いいえ、それほど遠くありません。この道をまっすぐ行って、二つ目の角を左に曲がると、ガーデンホテルの通りに出ます。
田中 :あの角からホテルが見えますか。
車掌 :はい、正面に見えます。
田中 :どうも、ありがとうございます。
(大学で)
李 :田中さんはいつも留学生寮から学校まで何で通っているんですか。
田中 :近いから、たいてい自転車で通っていますが、雨の日はバスに乗ったりします。
李 :それはいいですね。私はうちから学校まで遠いですから、いつもバスを利用しています。
田中 :バスは朝も夕方も込んでいますか。
李 :ええ。でも、夕方は朝ほど込んでいません。朝はバスが遅れてくるし、込んでいるので、とても疲れます。
田中 :ラッシュは大変でしょうね。
李 :ええ、いくら待ってもバスはなかなか来ませんよ。
田中 :それは大変ですね。
李 :そして、バスの中はすし詰めで、全然身動きもできなくて、ほんとうにいやですよ。
田中 :授業に遅れては困りますね。
李 :そうですよ。ですから、このごろ、私は早目に家を出るようにしています。
田中 :バスは空いていますか。
李 :空いてはいませんが、いくらかましです。私はバスの中でカセットテープを聞きながら日本語を勉強していますよ。
田中 :それは感心ですね。
李 :しかし、上海の交通問題はますます深刻になっていくでしょう。ほんとうに心配ですね。
田中 :悲観しないでください。地下鉄さえどんどん作れば交通事情もだんだんよくなってくるでしょう
ファンクション用語
空間(くうかん)
A 何先生のお部屋はどちらでしょうか。
B 四階です。エレベーターを降りてすぐ前に事務室があります。何先生のお部屋はその右隣りです。
参考:
前 後 上 下 内 中 外 内側 外側 裏 表 隣り 横 わき そば 向い 中央 隅 外れ 端 斜め
単語
ガーデンホテル(専)⑤ 花园饭店
係(がかり)(接尾)① ……担任者
道(みち)(名)〇 道路
尋ねる(たずねる)(他一)③ 询问,打听
マイク(名)① 麦克风
車内(しゃない)(名)① 车内
流す(ながす)(他五)② 播放,使……流动
通う(かよう)(自五)〇 往来
それでも(接)③ 尽管如此
危ない(あぶない)(形)〇 危险的
車道(しゃどう)(名)〇 车行道
横切る(よこぎる)(他五)③ 横穿
右(みぎ)(名)〇 右边
左(ひだり)(名)〇 左边
横断歩道(おうだんほどう)(名)⑤ 人行横道
通る(とおる)(自五)① 通过,走过
伺う(うかがう)(他五)〇 「聞く、訪ねる」の謙譲語
停留所(ていりゅうじょ)(名)〇 车站
アナウンス(名 他サ)②③ 广播
徐家匯(じょかわい)(専)③ 徐家汇(地名)
…行き(ゆき)(名)〇 开往……
ひとりひとり(副)④ 一个一个
順に(じゅんに)(副)〇 依次
立つ(たつ)(自五)① 站,立
奥(おく)(名)① 里面
詰める(つめる)(他一)② 塞入,挤入
釣銭(つりせん)(名)〇② 找头
要る(いる)(自五)〇 要,需要
乗車券(じょうしゃけん)(名)③ 车票
地下鉄(ちかてつ)(名)〇 地铁
駅前(えきまえ)(名)③ 车站前
降りる(おりる)(自一)② 下来
待たせる(またせる)(他一)③ 使……等候
重慶路(じゅうけいろ)(専)⑤ 重庆路(路名)
瑞金路(ずいきんろ)(専)② 瑞金路(路名)
終点(しゅうてん)(名)〇② 终点
停車(ていしゃ)(名 自サ)〇 停车
常に(つねに)(副)① 经常
運転(うんてん)(名 自他サ)〇 驾驶
心掛ける(こころがける)(他一)⑤ 留心
防止(ぼうし)(名 他サ)〇 防止
やむを得ず(やむをえず)(副)④ 不得已
急停車(きゅうていしゃ)(名)③ 急刹车
発車(はっしゃ)(名 自サ)〇 发车
揺れる(ゆれる)(自一)〇 摇晃
手摺(てすり)(名)③ 扶手
掴まる(つかまる)(自五)〇 抓住
龍華(りゅうか)(専)① 龙华(地名)
方面(ほうめん)(名)③ 方向
おいで(名)〇 「行く、来る、いる」の尊敬語
忘れ物(わすれもの)(名)〇 遗失物
支度(したく)(名 自サ)〇 准备
乗車(じょうしゃ)(名 自サ)〇 乘车
お疲れ様でした(おつかれさまでした)(挨拶)⑥ 辛苦了
ご利用くださいまして(組) 承蒙使用
誠に(まことに)(副)〇 实在,真诚
角(かど)(名)① 拐角
通り(とおり)(名)③ 大街,马路
正面(しょうめん)(名)③ 正面
ラッシュ(名)① 高峰时间
すし詰め(すしづめ)(名)〇 拥挤不堪
身動き(みうごき)(名)②④ 移动身子
空く(すく)(自五)〇 有空隙
増し(まし)(名 形動)〇 胜过
感心(かんしん)(名 形動 自サ)〇 佩服
ますます(副)② 益发
深刻(しんこく)(形動)〇 严重
悲観(ひかん)(名 自他サ)〇 悲观
どんどん(副)① 接二连三,(进展)顺利
事情(じじょう)(名)〇 情况
(感谢 xzbaszy 输入课文和单词)
一、动词的名词化
动词的名词形式和我在第一册讲过的形容词的名词形式一样,都是在词尾进行变化。
但是动词的词尾变化和形容词的去い为さ不同,而是动词的连用形(ます形)就可以成为名词了。比如我在这期的栏目《游戏日文4》中提到的>>頼み就是这样的用法(动词为頼む)。
另外书上还写了动词连用形+名词=一个新的复合名词的组词规律,这些都没有什么可以拓展开讲的,大家可以去看看书,我在这里就不再详细讲解了。
二、する表示时间消耗
する接在表示时间的词后面表示经过一段时间。
e.g:五分して次のバスがくる。
下班巴士五分钟后来。注意由于是现在时态,所以不能翻译成:五分钟之后下一班车来了。
除了具体的时间数词,还可以是其它表示时间的体言,比如少し、しばらく等。
e.g:しばらくして、李さんも橋本さんに中華料理をご馳走しました。
过了一段时间,小李也请桥本吃了中餐。
三、ていく、てくる
这两个语法表示出了动作的方向和持续感,具体的来说,有以下两个方面:
1、移动主体从说话人视线中由远及近(てくる)或者由近及远(ていく)。
e.g:小鳥が飛んでいきました。
小鸟飞走了。
其实在记忆这点的时候,我们可以联想到中文的“回来,回去”这两个词语,其中的来和去,其实就是ていく和てくる的第一个用法。
e.g:日本から帰ってきました。
从日本回来了。
2、事态发生变化。
ていく表示发生了的某种事情将持续发展下去;
てくる表示从过去一直持续发展到现在;
e.g:日本語を勉強していくつもりです。
我打算要把日语一直学习下去。
子供時代から付き合いをしてきた仲の良い友達です。
是我从小就在一起的好友。
大家要形成一种观念,看到ていく、てくる就要有种动态的持续感,这样才能更好的领悟这两个语法的使用。
四、ておる
这个语法和上面并没有关系。因为这只是一个自谦语,是ている的自谦语。
在凡是使用ている的句子中,为了表现出我的这种进行动作的谦恭,就可以用ておる来代替ている。
e.g:あしたの六時に部屋で待っております。
明天六点我在房间等您。
五、いたす
这个词语是する的自谦语。
e.g:今度から必ず注意いたします。
以后我一定注意。
学校をご案内いたします。
我陪您参观学校。
在这句中,是将我们上次讲到的お/ご动词连用形/サ变动词词干する的自谦结构再拿来进一步的自谦。
六、ように表示目的、要求、希望
ように接在动词或者助动词连体形后面,,表示目的、要求、希望等,可以翻译成:(为达到目的)而……、努力做到、为了、以便。若前面是否定的句子,则翻译成“以免……”
e.g:病気が早く治るように時間どおりに薬をのんでいます。
为了早日痊愈,(每天)按时吃药。
事故を起こさないように安全運転をしよう。
开车要注意安全,以免发生事故。
七、いくら……ても:无论……都、即使……也
ても前为用言连用形(て形),いくら修饰该用言。
e.g:いくら飲んでもかまいません。
无论喝多少都行。
いくら忙しくても新聞を読む時間はあるでしょう。
即使再忙,看报纸的时间总有吧。
八、体言さえ+假定形:只要……
该语法是在强调若怎么样就可以如何。从文法的角度来说,其实强调的是该体言。但是我们不必太在意这些,翻译的时候就直接把体言和假定形都翻译在“只要”的后面进行强调就可以了,参见例句的译文来领会一下。
e.g:薬を飲みさえすれば病気は治りますよ。
只要吃药,病就会好的哟。
天気さえよければ出かけたのに……
只要天气好就能出去逛街,但是……
这语法很容易在考试中出现,即前面藏了一个さえ,让你在后面填空中选择动词是什么活用形。通常我在记忆中,一想到さえ,马上就想起さえすれば,这样就不会记错了。
九、Aほど+否定结句:不像A那样、没有比A更怎么样的了
ほど前面为名词。这个句型比较简单,我们直接来看看例句:
e.g:今日は昨日ほど寒くはありません。
今天没有昨天冷。
补充知识点:ほど其实是表示程度的一个副词,有点类似于……のように。
也并非是只要出现ほど就会否定结句,上面的只是ほど用法中的一个句型罢了。我们可以看看下面的句子来领会ほど的用法:
e.g:彼女は憎らしいほどきれいだ。
她有着让人嫉妒般的美丽(她美丽地让人嫉妒)。表达的含义就是这种美丽达到了让人嫉妒的“程度”。
心配するほどのけがではないから、安心してください。
伤口不必担心,请放心吧。直译是这个伤口不是达到了让人担心的程度的伤口,即伤口还不至于让人担心。
十、なかなか+否定结句:怎么也不
なかなか与否定相呼应,表示动词所表明的动作或者状态很难实现。
e.g:この問題は難しくてなかなかできません。
这个问题很难,怎么也做不出。
答えはなかなか出ないのです。
答案怎么也想不出。