「手紙書くわ、絶対に」
いいって、いいって。
そりゃ、俺は全寮制の高校に行くけど、すぐ近くにあるんだぜ。土・日だって帰ってくる。だいたい、お前、手紙なんて書いたことあんのかよ。
俺、小川のこと、ベッドに押し倒した。
耳に舌いれたら、眼つぶっちゃって、何も言えなくなってる。ちょっと苦いな。すぐに裸にしちゃって、あとは、いつもと同じ。
後ろからバコバコしてたら、淋《さび》しくなってきた。
似合わねえの。
それで、小川のこと抱いて、優しくひっくりかえして、キスしながら前からした。入れるのは簡単、もうヌルヌルだしね。でも、泣いてるんだよね。
まいったな。
まあ、なんかこれで終わりだって感じよね。お互いに。
俺がいなくなったら、こいつ、すぐサッカー部の高田《たかだ》かなんかと寝るだろうし。俺だってね。そんなもん。ま、俺と小川は一〇回も寝た、と。よくもったほうだ、驚くね。
いつも以上にガンガンやって、くたばってたら、ドアが開くじゃないの。
姉さんとふたり部屋だったんだよね。
小川は、もう、全然動けない。
俺は、高校に八〇〇メートル走りにいくんだぜ。ビンビンの筋肉よ。パッと跳び起きて、おじゃましてまあす、って挨拶《あいさつ》した。
小川の姉さん、俺のこと見上げて(一八八センチあるからさ)、だんだんに目が下にいって、俺のなにの先にコンドームがまだついてんの見て、笑いだした。
十九か二十ぐらいだったよな。からだよじらせて笑いながら、目はさ、あそこから離せないでいるんだぜ。
紫の口紅べっとり。それで同じ紫のミニ・スカートから太腿《ふともも》が、もう、むっちりよ。ストッキングの色が変わるあたりまで見えちゃってて、すげえ、スケベっぽい。
それで、横目でニターってすんの。
俺、そのまま、また立っちゃうかと思った。