てーんで、だらしないの。
俺は予選の三組だったんで、トラックのわきで眺めてたら、広瀬のやつ、簡単に負けちゃった。こんなのがライヴァルだって思ってたのかねえ。
俺?
俺のことだったら、心配はいらないぜ。
ちゃんと三組の一位で帰ってきた。最初の合流点から最後までずっと先頭。走るっていうのはそういうことなのよ。
これ、俺のいままでのベスト・タイム。
疲れちゃったけど、いいの。午後までには回復する。俺は予選を抑えなきゃなんないほど、やわなからだしてないの。
何よりね、すごい疲労回復剤を見つけちゃった。ふっふっ。まだ、内緒。ヒントは、工業高校。それじゃ、また。