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800-26

时间: 2018-09-29    进入日语论坛
核心提示:26 山口の部屋にぼくがいる。 今日は日曜日。山口の両親はふたりでどこかへ行ってしまった。こどもにとっていい親だって、達者
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 山口の部屋にぼくがいる。
 今日は日曜日。山口の両親はふたりでどこかへ行ってしまった。こどもにとっていい親だって、達者で留守、に決まっている。
 制服を着ていない山口は、やっぱり、それはそれで、ずっときれい。今日も、ぼくには何て呼んだらいいのかわからないけれど、からだにぴったりとした服を着ていて、おとなびて見える。同い年とは思えない。
 でも、「これからする」ために、ぼくは来たのだから、どうせ脱いじゃうのかなあ。
 この前は妹が帰ってきたんで、わけがわからない日になってしまった。三人で、妹が最近買ったCD聞いて、おなかがすいてくると、山口と妹が大騒ぎしながらカレーを作った。白ワインが冷えていなかったから、氷を入れて飲んだ。ぼくは一杯だけだったけれど。
 夕方になってぼくが走りに行く(学校サボったって練習はしなくちゃね)と言ったら、ふたりがついてきて砂浜にすわって見てた。このふたりは結局、仲がいいのかな。
 ぼくは山口の机の上に、相原さんと一緒に撮った写真があったりしないでよかったって思う。そういうのって、見たくないよね。
「相原さんの歯があるの。見る?」
 歯?
 それも、見たくない。
「歯なら、さわったことあるでしょ。骨はないから、私は歯をもらったの」
 山口は、数学の教師が解法を示すように説明する。
 けれど、
「どうして、あなたは嫉妬《しつと》しないの? それが、わからない」
 山口の質問はいつも唐突だ。ぼくはそのたびに、それまで何を話していたのか忘れてしまう。何か、論理を超越したところがあって、ぼくには、ついていけない。
「相原さんは、嫉妬したの。私はそれが嬉《うれ》しかったから、わざと大学生とドライブに行ったりして、その話を相原さんにした。みっつも年の差があったでしょ。私はとてもこども扱いされてる気がしたから、そういうことで対抗しようとしたんだと思う。
 なんで、あなたは、私と相原さんのことを聞いて嫉妬しないの? それは、私のことがあまり好きじゃないせい?」
 そんなことはない、とぼくは思う。
 ぼくには、おそらく嫉妬という感情がないのだ。ぼくの好きな人間が、ぼくと会ってないときに何をしていようとかまわない。それはその人間にとっての問題ではあっても、ぼくには何の影響も与えない。
 そもそも、過去のことに対して、どんな気持ちを持ったらいいのだろう。一秒前の山口と今の山口が同じ人間であるという保証はないのに。
 山口だけではない。ぼくだってそうだ。ぼくは自分が連続した、持続したひとりの人間であるという自信はない。過去の自分になんて責任が持てない。ぼくはいつも瞬間に存在するだけだ。
 山口の服を脱がすのは簡単だった。ファスナーをおろし、上に持ち上げるだけで、ブラジャーとパンティだけになった。ぼくは女の子の下着があまり好きになれない。妙に飾りが過剰で、本当の肉体以上に、ずっと肉体みたいな気がする。
 ぼくは下着を見ないようにして、山口の胸に触れる。
「ちょっと、待って」
 山口は、下着姿のままベッドのわきの化粧台の引き出しをさぐり、ぼくに避妊具を手渡す。
 それは、残念ながらその全部を使い切ることなく焼却されてしまった相原さんのペニスに装着されるはずだったコンドーム、なのだろうか。
 それとも、他にも山口から渡される大学生なり高校生なり中学生なり小学生なりがいたのだろうか。
 しかし、それらは、やはり、ぼくの関心の外にあることだ。
 ぼくは、再び横になった山口にキスしながら、ブラジャーをはずす。服を着ていたときにはわからなかったのだけれど、ほっそりしている山口なのに、その胸が柔らかくて大きいのにぼくは驚く。
 ぼくは、左右の乳首を交互に口にふくむ。
 パンティをとるのは、ぴったりしていてむずかしかった。前から、後ろから、横を。脚から抜くときに、左のほうが細いのがわかる。
 ぼくは山口のヘアに、ぼくの指をからませる。
 山口は、手を伸ばし、まだ大きくなっていないぼくのペニスに触れて言う。
「やっぱり、男の方がいいの?」
 え?
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