[白文]11.斉景公問政於孔子、孔子対曰、君君、臣臣、父父、子子、公曰、善哉、信如君不君、臣不臣、父不父、子不子、雖有粟、吾豈得而食諸、
[書き下し文]斉の景公、政を孔子に問う。孔子対えて曰く、君君たり、臣臣たり、父たり、子子たり。公曰く、善いかな、信に如し(もし)君君たらず、臣臣たらず、父父たらず、子子たらずんば、粟(ぞく)ありと雖も、吾豈(あに)得て諸(これ)を食らわんや。
[口語訳]斉の景公が、政治について孔子にお聞きになられた。孔子はお答えした。『主君は主君らしく、臣下は臣下らしく、父は父らしく、子は子らしくあれ、ということです。』。景公は言われた。『その通りであるな。もし本当に主君が主君らしくなく、臣下が臣下らしくなく、父は父らしくなく、子が子らしくないのであれば、米があっても私はそれを食べられなくなるだろう。』。