[白文]1.子路問政、子曰、先之労之、請益、曰、無倦、
[書き下し文]子路、政を問う。子曰く、これに先んじこれを労す。益を請う。曰く、倦むこと無かれ。
[口語訳]子路が政治について質問した。先生が答えられた。『人民の先頭に立って労働し、人民の苦労を労わるのだ。』。子路はもっと役に立つ助言を求めた。先生は言われた。『飽きることなく続けることが大事だ。』。
[解説]孔子が弟子の子路に政治の要諦について語ったもので、子路の熱しやすく冷めやすい飽き性の性格を知っていた孔子は『先頭に立って働くことに倦むことなかれ』と警告を発したのである。