[書き下し文]子曰く、苟しくもその身を正しくせば、政に従うに於いて何か有らん。その身を正しくすること能わずば、人を正しくすること如何せん(いかんせん)。
[口語訳]先生は言われた。『もし自分自身が正しくしているのであれば、政治を行うことに何の問題があるだろうか。自分の行動を正しくすることが出来ないのならば、他人を正しい方向に導くことなどがどうしてできるだろうか。』
[解説]儒学の政治思想の根本にある、率先垂範の修身について述べた部分であり、他人にあれこれ注意する前にまず自分自身が正しく有らなければならないということである。