日本で初めての金星探査機「あかつき」は7日午前9時前、金星を回る軌道に入るためのエンジンの逆噴射を行いました。宇宙航空研究開発機構によりますと、計画どおり12分間噴射したかどうかなどの詳しいデータはまだ届いていないということで、確認作業を進めています。
「あかつき」は、ことし5月の打ち上げ後、およそ5億キロの宇宙の旅を経て、7日午前8時49分、金星の上空550キロの地点に到達し、金星を回る軌道に入るためのエンジンの逆噴射を行いました。宇宙航空研究開発機構によりますと、今回の逆噴射は、やり直しの効かない“一発勝負”です。これまでに逆噴射を始めたことは確認されましたが、計画どおり、12分間噴射したかどうかなどの詳しいデータはまだ届いていないということで、確認作業を進めています。「あかつき」は、地球の双子星といわれながら謎の多い金星の成り立ちなどを明らかにしようと、日本が初めて打ち上げた金星探査機で、5種類のカメラを使って大気の動きなどを詳しく調べることになっています。