食道がんを克服して復帰を果たした世界的なクラシック音楽の指揮者、小澤征爾さんが来週行われるニューヨークでの公演で、1時間を超える大作を含む3曲を指揮をすることになりました。
小澤征爾さんは、ニューヨークの音楽の殿堂カーネギーホールが主催する「日本芸術祭」の芸術監督を務めていて、今月14日からカーネギーホールで復帰後2回目の公演を行います。今回の公演についてカーネギーホールは、7日、小澤さんが期間中、3日にわたってステージに立つと発表しました。このうち、初日の14日は、プログラムの後半に登場し、ブラームスの交響曲を指揮するということです。また、2日目には、ベルリオーズの交響曲を、最終日の18日には、演奏時間が1時間を超えるブリテンの「戦争レクイエム」も指揮するということです。指揮する曲は体調に配慮して当初予定していた半分に減らしたということですが、ことし9月に行った復帰後初めての公演では、指揮した時間はおよそ7分間だけだっただけに音楽ファンの間で期待が高まっています。