去年、30歳になった女性のうち、子どもを産んでいない人は、53.9%と半数を超え、25年前のおよそ3倍に増えていることが、厚生労働省の調査で分かりました。
これは、厚生労働省が毎年行っている人口動態統計を基に分析したものです。それによりますと、去年30歳になった昭和54年生まれの女性のうち、子どもを産んでいない人の割合は、半数を超える53.9%で、25年前と比べるとおよそ3倍に増えています。30歳の時点で子どもを産んでいない人の割合が半数を超えるのは7年連続です。また、去年、第1子を出産した女性の平均年齢は29.7歳で、これまでで最も高くなり、いわゆる「晩産化」が進んでいる傾向がうかがえます。一方で、結婚する前に妊娠するケースも広がっており、去年、第1子を出産した女性の4人に1人に上り、10代後半では8割を超えています。こうした傾向について、恵泉女学園大学の大日向雅美教授は、「女性の社会進出や結婚観の変化が反映されており、当然の結果だと思う。女性が子どもを産みたいときに安心して出産できる体制作りが求められる」と話しています。