南米ブラジルのリァ∏ジャネイロ近郊で、11日から12日にかけて相次いで発生した大雨による地滑りや洪水の死者は、これまでに500人を超え、自然災害としてはブラジルで過去最悪の被害となっています。
ブラジルのリァ∏ジャネイロから北東に100キロほど離れたテレゾーポリスなど山間部では、11日から12日にかけて、記録的な大雨が降り、各地で地滑りや洪水が相次いで発生しました。リァ∏ジャネイロ州などによりますと、亡くなった人は、これまでにあわせて506人に上っているほか、およそ1万4000人が被災して住宅を失ったということです。気象当局によりますと、今回の被害は、ブラジルで発生した自然災害では過去最悪の規模だということで、現在も消防や警察が行方不明者の捜索や救助活動を続けています。13日、被災地を視察したルセフ大統領は、被災者の支援と地域の復興に全力で取り組む考えを示したうえで、今後、災害の危険性が高い場所に住んでいる人たちを安全な場所に移住させるなど、防災対策を本格的に進めていく方針を明らかにしました。