大相撲の八百長問題で来月の春場所が中止となるなか、15日、東京?両国の国技館では、相撲部屋への入門を希望する新弟子の検査が行われました。
15日に行われた検査は、身長が1メートル73センチ未満など体格の基準は満たしていないものの、一定の運動能力がある人は相撲部屋への入門を認めるもので、東京?両国の国技館には15歳から18歳の入門希望者9人が集まりました。身長や体重の測定が行われたあと、9人のうち7人が運動能力のテストに臨み、握力や反復横跳び、それに50メートル走など、8つの項目で力を試していました。検査では、この運動能力の成績を踏まえたうえで、今後、健康診断を行って、正式に合格が発表されることになっています。これまでは、検査に合格した新弟子は次の本場所で初土俵を踏んできましたが、今回は、八百長問題で、来月、大阪で行われる予定だった春場所が中止となったため、入門希望者は合格しても、いつ初土俵が踏めるかわからないなかでの検査となりました。検査を受けた1人で、東関部屋への入門を希望している静岡県出身の矢野祐児さん(15)は、「自分は集中して努力をしていくだけです。八百長問題で春場所がないということですが、じっくり稽古をしていきたい」と話していました。