福島第一原子力発電所の事故で、IAEA=国際原子力機関は日本政府の要請を受けて、新たに原子炉の専門家を日本に派遣することを決めました。
派遣されるのは、福島第一原子力発電所に設置されている「沸騰水型」と呼ばれる原子炉の専門家2人です。2人は、4日から日本で、原子力安全?保安院や東京電力と協議して情報の収集に当たるほか、今後の対応について日本側に助言するということです。IAEAは、これまでに16人の専門家を日本に派遣して、福島県や首都圏で大気中に含まれる放射線量の測定などに当たってきました。このうち、海水分析の専門家1人は、2日から日本の専門家と一緒に調査船に乗って、福島第一原発周辺の海水に含まれる放射性物質の分析を行う予定です。