アメリカ財務省高官は、今週ワシントンで開かれるG20財務相?中央銀行総裁会議では、東日本大震災が日本をはじめとする世界経済にどのような影響を与えるのかが、大きなテーマの一つとして議論されるという見通しを示しました。
ワシントンでは今週、G7=先進7か国とG20=主要20か国による財務相?中央銀行総裁会議が開かれます。これについて、アメリカ財務省高官は12日、G20の会議では、世界経済が直面する課題として、▽原油や食料価格の上昇や、▽ヨーロッパの一部の国の財政問題などとともに、▽東日本大震災や福島第一原子力発電所の事故が、日本をはじめ世界経済にどのような影響を与えるのかが大きなテーマとなるという見通しを示しました。そのうえで、この高官は「日本経済の回復を確信している」と述べ、アメリカとして日本への支援を続けながら、今後の動きを注視していく考えを示しました。また、G20に先立って行われるG7の会議でも、日本経済について話し合われる予定で、このアメリカ財務省高官は、東日本大震災の直後、急激な円高に歯止めをかけるために協調介入に踏み切ったG7各国が今後も為替相場の過度な変動に対して監視を続けていくことを、改めて確認するという見通しを示しました。