南米のブラジルで、東日本大震災の被災者を支援しようと和太鼓や琴などの日本の楽器を使ったチャリティー演奏会が、17日、開かれました。
この演奏会にはブラジルのサンパウロで活動している和太鼓や琴、尺八などの日本の楽器の演奏グループなどが参加しました。このうち、日系ブラジル人などで作る和太鼓のグループは、笛を吹きながら、にぎやかなサンバのリズムに合わせた演奏を披露し、およそ400人の聴衆と一緒に日本の被災地に向けて「日本頑張れ」と大きな声援を送りました。さらに演奏に参加したおよそ50人が被災地復興への願いを込めて琴や尺八の音色に合わせて日本の歌「ふるさと」を合唱しました。ブラジル人で尺八奏者のシェン・リベイロさんは「日本に12年間住んでいました。尺八を吹いて日本の皆さんを応援します」と話していました。また、およそ50年前に日本からブラジルに移住した琴の演奏家、北原民江さんは「遠くから応援していますので、日本の皆さんも頑張ってください」と励ましのことばを送っていました。この演奏会の収益は、ブラジルの赤十字を通じて東日本大震災の被災地に送られることになっています。