台風1号が通過しているフィリピンでは、強い雨と風で、これまでに9人が死亡するなど被害が広がっています。
フィリピンでは、東の海上で発生した台風1号が、8日からからルソン島を南から北に縦断しており、首都マニラを含む広い範囲で強い雨と風に見舞われています。国家災害調整局によりますと、ルソン島南部やレイテ島では、土砂崩れに巻き込まれたり、増水した川に転落したりして、これまでに生後8か月の女の子など子ども3人を含む9人が死亡し、1人の行方が分からなくなっています。また、住宅の浸水や倒壊などで1万1000人余りが避難しているということです。ルソン島では、旅客機やフェリーなどの交通機関で運休や大幅な遅れが出ており、影響が広がっています。フィリピン政府は、台風が通過する10日まで強い雨と風が続くとして、河川の氾濫や土砂災害などへの警戒を呼びかけています。