アメリカ中西部のミズーリ州で、22日、発生した竜巻による死者は116人となり、州政府は、行方の分からない人がまだいるとして捜索活動を続けています。
アメリカ中西部では、22日、7つの州で40を超える竜巻が発生し、このうち、ミズーリ州にある人口5万人の町ジョプリンでは、大規模な竜巻が町の中心部を襲い、多くの住宅が倒壊しました。アメリカ海洋気象局のまとめによりますと、この竜巻による死者はミズーリ州だけで、これまでに116人に上り、けがをした人も400人を超えているということです。倒壊または損壊した住宅は合わせておよそ2000棟に上り、建物のがれきの中には、今も住民が取り残されているとみられることから、州政府では23日も捜索を続けていますが、被災地では雷雨が断続的に続いており、捜索は思うように進んでいないということです。アメリカ海洋気象局によりますと、被災地では24日まで悪天候が続き、竜巻が再び発生するおそれもあるということで、引き続き警戒を呼びかけています。アメリカでは先月末にも、およそ130の竜巻が南部のアラバマ州やミシシッピ州など7つの州を襲い300人以上が死亡しており、ことしに入ってから竜巻による犠牲者は合わせて500人に迫る異例の事態となっています。