津波による被害を受け、ことしの田植えができなくなっている宮城県石巻市の水田で、地元の中学生ががれきを取り除く作業を行いました。取り除くことができたがれきはまだほんの一部で、生徒たちは今後もがれきの撤去や除草などの手伝いをすることにしています。
石巻市の北上地区では、津波の影響で地区の水田の95%に当たるおよそ350ヘクタールが海水につかり、ほとんどの農家がことしの田植え作業を見送っています。このうち、大内弘さん(48)の水田もほとんどが海水につかり、水が引いた今も、多くのがれきが残っています。26日は、地元の中学生96人が、来年は田植えができるようにと残ったがれきを取り除く作業を手伝いました。生徒らは、水田の中に入ると流れ着いた木材や衣類などを一つ一つ拾い集め、袋に入れていました。北上中学校3年生の西條恭平君(14)は「早く北上のおいしいお米が食べられるようにと願って拾いました」と話していました。26日取り除くことができたがれきはまだほんの一部で、生徒たちは今後もがれきの撤去や除草などの手伝いをすることにしています。