各地の肉牛農家から出荷された牛の肉から、国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されている問題で、栃木県でも、複数の地域から出荷された牛肉が基準を超えていることから、政府は栃木県に対して、来週にも出荷停止を指示する方向で検討を始めました。
栃木県産の肉牛を巡っては、那須塩原市と日光市の2つの農家から放射性セシウムを含んだ稲わらを与えられた牛が出荷され、合わせて4頭の肉から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されています。このため、政府の原子力災害対策本部は、放射性物質の検出に地域的な広がりがあるとして、栃木県に対して、来週にも県内の地域を限定することも含めて、出荷停止を指示する方向で検討を始めました。出荷停止は、これまでに福島県と宮城県に指示されていますが、政府は来週、岩手県にも指示する方針を固めています。