国土交通省などの観測データによりますと、新潟県の信濃川水系の河川では、ところによって少しずつ水位が下がっていますが、山沿いから流れる別の川との合流点付近などではまだ水位が上昇し、氾濫の危険性が高くなっています。
30日午後1時半の時点では、信濃川水系の川の水位観測所の7か所で氾濫危険水位を上回り、氾濫の危険性が非常に高い状態となっています。新潟県内の平野部では雨がやや弱くなっていますが、川の上流の山沿いで雨が降れば、しばらくの間、水位の上昇は続きます。25年前の昭和61年8月、台風から変わった低気圧の影響で関東地方で大雨が降った際には、天気が回復した翌日になっても川の増水が続き、茨城県を流れる小貝川の堤防が決壊して4人が死亡し、住宅およそ3500棟が浸水する被害が出ました。国土交通省や気象庁は、水位が上がっている川の流域では引き続き、氾濫に最大限の警戒を続けるよう呼びかけています。