成田空港では、夏休みを海外で過ごす人たちの出国がピークを迎え、出発ロビーは家族連れなどで混雑しています。
成田空港の出発ロビーでは、大きな荷物を持った家族連れなどが朝早くから航空会社のカウンターの前に長い列を作り、搭乗手続きを進めています。空港会社によりますと、成田空港から出入国する人の数は、東日本大震災のあと大きく落ち込み、4月には前の年の60%ほどにとどまりました。その後、自粛ムードの緩和に加えて、このところの急激な円高の影響で大きく回復し、この夏休みに成田空港から出入国する人は343万人余りと、去年の85%まで持ち直すと予想されています。行き先としては、円高ドル安を反映してアメリカやグアムの人気が高いほか、ヨーロッパなども好調だということです。孫を連れてアメリカを訪れるという女性は「孫の父親が仕事でアメリカにいるので、会いにいってきます。円高なのでお土産をたくさん頼まれています」と話していました。また、中国を訪れるという男性は「この時期にしか休めないので来ました。飲食店をいろいろ調べているので、食べ物が楽しみです」と話していました。成田空港では13日だけでおよそ4万2500人が出国する見通しで、混雑は15日まで続く見通しです。成田空港の帰国のピークは今月21日と予想されています。
一方、関西空港でも13日だけでおよそ1万8500人が出国する見込みで、国際線の出発ロビーは朝から大きな旅行かばんを持った家族連れや若者たちが、長い列を作って搭乗手続きを待っていました。子どもと4日間、韓国に行くという女性は「今、円高なのでたくさん買い物をしようと思います」と話していました。また、タイのバンコクに行くという男性は、「ビーチで読書をしながらリフレッシュしてきます」と話していました。空港会社によりますと、先月22日からの1か月間に、関西空港から海外に出かける人は、48万3500人と、震災の影響で去年の同じ時期を5%下回る見通しです。行き先は、ことしも距離の近い韓国や中国の人気が高くなっています。関西空港の帰国のピークは今月16日の見込みです。