たばこがやめられない人の禁煙治療に使う薬を服用した男女6人が、意識を失うなどの症状を起こしていたことが分かり、厚生労働省は、薬を販売している製薬会社に対し、薬の添付文書を改訂して、副作用について注意喚起するよう指示しました。
この薬は東京?渋谷区に本社がある製薬会社「ファイザー」が製造?販売している「チャンピックス」です。たばこの禁断症状を和らげる、日本で初めての内服薬として3年前に販売が開始され、年間、およそ41万4000人が服用しています。厚生労働省によりますと、ことし4月までにこの薬を服用していた40代から70代までの男女6人が、副作用とみられる症状で意識を失い、このうち3人は車の運転中で、道路脇の溝に突っ込むなどの事故を起こしていました。このため、厚生労働省は、製薬会社に対し、薬の添付文書を改訂して服用後は車の運転をしないことや、副作用について注意喚起するよう指示しました。