車の輪のように稲を丸く植えた、岐阜県高山市の車田で、稲刈りが行われました。
かつて伊勢神宮に奉納する米を作っていたと伝えられている車田は、今では高山市を含め、全国に数か所しか残っていません。16日は、高山市松之木町にある直径20メ-トル余りの車田で、地元の保存会のメンバー10人が稲刈りをしました。「車」という字を染め抜いたそろいのはっぴを着たメンバーは、車田の形に合わせて輪になり、昔ながらの稲刈り歌を歌いながら、餅米の稲穂を刈り取りました。車田を所有する平野正雄さんによりますと、ことしの作柄は平年並みで、およそ200キロの餅米の収穫が見込めるということです。平野さんは「昔ながらの田んぼなので、これからも大事に保存していきたいです」と話していました。収穫した米は、地元の神社などに奉納されます。