じいじの山にぼくがつくった。
おおきいひみつきち。
ぼくはいつもひみつきちであそんでいる。
ひみつきちの上にある木には、でかいめんたまがぶらさがっている。
ぼくがみつけてきて、木にくくりつけた。
「これはからすよけの目ん玉じゃ。ようみつけてきたのう。」
じいじがほめてくれた。
ぼくはうれしかった。
むねがわくわくした。
山のむこうにはなにがあるんだろう。
ぼくはしらべにいった。
大きい石があった。
はい車が2だいあった。
いろんな木があった。
大きい木、ちいさい木、ねこみたいな木。
きのことしいたけもあった。
「あれはどくきのこだ。」
と、ぼくはおもった。
犬のこえがした。
ぼくはきゅうにこわくなった。
どくきのこがうごきそうだった。
こわいむしがでてきそうだった。
木がこえをだしそうだった。
ぼくはじいじのかおをおもいだして、なきそうになった。
「男ならなくな。」
というじいじをおもいだした。
そうしてぼくはまたあるいた。
「福太郎ー。」
じいじのこえがした。
じいじのかおを見ると、ぼくはなきそうだったけど、男だからなかなかった。
がんばってかえってきた。