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日文版孔乙己-鲁迅(6)

时间: 2010-05-29    作者: jp.tingroom.com    进入日语论坛
核心提示:中秋節が過ぎてから、風は日増しに涼しくなり、みるみるうちに初冬も近づいた。わたしは棉入(わたいれ)を著て丸一日火の側(そば)にいて、午後からたった一人の客ぐらいで
(单词翻译:双击或拖选)

       中秋節が過ぎてから、風は日増しに涼しくなり、みるみるうちに初冬も近づいた。わたしは棉入(わたいれ)を著て丸一日火の側(そば)にいて、午後からたった一人の客ぐらいでは(まぶた)がだらりとせざるを得ない。するとたちまちどこやらで
  「一杯燗けてくれ」
  という声がした。よく聞き慣れた声だが眼の前には誰もいない。伸び上って見ると櫃台の下の閾(しきい)の上に孔乙己が坐っている。顔が瘠せて黒くなり何とも言われぬ見窄(みすぼ)らしい風体で、破れ袷一枚著て両膝を曲げ、腰にアンペラを敷いて、肩から縄で吊りかけてある。
  「酒を一杯燗けてくれ」
  番頭さんも延び上って見て
  「おお孔乙己か、お前にまだ十九銭貸しがあるよ」
  孔乙己はとても見惨(みじめ)な様子で仰向いて答えた。
  「それはこの次ぎ返すから、今度だけは現金で、いい酒をくれ」
  番頭さんは例のひやかし口調で
  「孔乙己、またやったな」
  今度は彼もいつもと違って余り弁解もせずにただ一言(ごん)
  「ひやかしちゃいけない」
  というのみであった。
  「ひやかす? 物を盗らないで腿を折られる奴があるもんか」
  孔乙己は低い声で
  「高い所から落ちたんだ。落ちたから折れたんだ」
  この時彼の眼付はこの話を二度と持出さないように番頭さんに向って頼むようにも見えたが、いつもの四五人はもう集っていたので、番頭さんと一緒になって笑った。
  わたしは燗した酒を運び出し、閾の上に置くと、彼は破れたポケットの中から四文銭を掴み出した。その手を見ると泥だらけで、足で歩いて来たとは思われないが、果してその通りで、彼は衆(みな)の笑い声の中に酒を飲み干してしまうと、たちまち手を支えて這い出した。
  それからずっと長い間孔乙己を見たことがない。年末になると、番頭さんは黒板を卸して言った。
  「孔乙己はどうしたろうな。まだ十九銭貸しがある」
  次の年の端午の節句にも言った。
  「孔乙己はどうしたろうな。まだ十九銭貸しがある」
  中秋節にはもうなんにも言わなくなった。
  それからまた年末が来たが、彼の姿を見出すことが出来なかった。そして今になったが、とうとう見ずじまいだ。
  たぶん孔乙己は死んだに違いない。
 

译文:

   中秋之后,秋风是一天凉比一天,看看将近初冬;我整天的靠着火,也须穿上棉袄了。一天的下半天,没有一个顾客,我正合了眼坐着。忽然间听得一个声音,“温一碗酒。”这声音虽然极低,却很耳熟。看时又全没有人。站起来向外一望,那孔乙己便在柜台下对了门槛坐着。他脸上黑而且瘦,已经不成样子;穿一件破夹袄,盘着两腿,下面垫一个蒲包,用草绳在肩上挂住;见了我,又说道,“温一碗酒。”掌柜也伸出头去,一面说,“孔乙己么?你还欠十九个钱呢!”孔乙己很颓唐的仰面答道,“这……下回还清罢。这一回是现钱,酒要好。”掌柜仍然同平常一样,笑着对他说,“孔乙己,你又偷了东西了!”但他这回却不十分分辩,单说了一句“不要取笑!”“取笑?要是不偷,怎么会打断腿?”孔乙己低声说道,“跌断,跌,跌……”他的眼色,很像恳求掌柜,不要再提。此时已经聚集了几个人,便和掌柜都笑了。我温了酒,端出去,放在门槛上。他从破衣袋里摸出四文大钱,放在我手里,见他满手是泥,原来他便用这手走来的。不一会,他喝完酒,便又在旁人的说笑声中,坐着用这手慢慢走去了。
   自此以后,又长久没有看见孔乙己。到了年关,掌柜取下粉板说,“孔乙己还欠十九个钱呢!”到第二年的端午,又说“孔乙己还欠十九个钱呢!”到中秋可是没有说,再到年关也没有看见他。
   我到现在终于没有见——大约孔乙己的确死了。
    
 

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