歌舞伎役者は、日本の伝統芸能である歌舞伎を演じる人のことをいいます。
日本舞踊、立ち廻り、発声、礼法といった基本を日々の稽古で身につけ、舞台で観客を楽しませます。
また、無名のうちは旦那と呼ばれる師匠にあたる人の身の廻りのお手伝いもします。
歌舞伎役者は原則、世襲制をとっており、芸名は名跡(みょうせき)と呼ばれ代々受け継がれます。
ただし、国立劇場に付属する伝統芸能伝承者養成所で2年間修業するか、歌舞伎役者に弟子入りを志願して相当な努力をすれば、外部から歌舞伎役者になることも不可能ではありません。
収入は人によって異なりますが、看板クラスの役者は1回の歌舞伎公演で500~700万円を稼ぎ出すといわれています。
歌舞伎界は今、深刻な人材不足に直面していることから、今後は歌舞伎の家以外の生まれの役者にもチャンスが広がる可能性があります。