昭和時代
昭和年間(1926年 - 1989年)は昭和時代と呼ばれる。大正期から続いた不景気に世界恐慌が直撃し、社会不安が増大した。政党政治に代わって軍部が力を持ち、満州を占領して満州国を樹立し、やがて中華民国との日中戦争(支那事変)に発展した。これがアメリカやイギリスの反発を招いて国際連盟を脱退し、日本はドイツ、イタリアのファシスト政権と三国同盟結び、第二次世界大戦(太平洋戦争・大東亜戦争)に突入した。
開戦当初は優勢だった日本軍はアメリカ軍の物量と通商破壊戦に圧倒され、原子爆弾を投下されて第二次世界大戦に敗れた。戦後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の占領政策に基づいた象徴天皇制、国民主権、平和主義を定めた日本国憲法を新たに制定した。昭和27年(1952年)にサンフランシスコ平和条約により主権を回復した後、冷戦下の西側陣営として日米安全保障条約を締結した。自民党と社会党の保革55年体制のもと、高度経済成長を経て経済大国の仲間入りを果たした。昭和末期にはバブル景気と呼ばれる好景気に沸いた。