返回首页
当前位置: 首页 »日语阅读 » 正文

「みにくいあひるの子」だった私46

时间: 2019-09-23    进入日语论坛
核心提示:型破り「わっ、このフリフリ、どうやって表現するの?」精神的に少し余裕(よゆう)が出てきたころのことだけど、私が『JJ』の
(单词翻译:双击或拖选)
型破り

「わっ、このフリフリ、どうやって表現するの?」
精神的に少し余裕(よゆう)が出てきたころのことだけど、私が『JJ』の仕事の中でまず挑戦したのは、目線をカメラからはずすこと、笑うのをやめること。
そのときの洋服にもよるけれど、たとえば、スカートのときは笑い、パンツスーツのときは歯を見せないようにするというように、ちょっとずつ変化をつけてみた。
おもしろいもので、言われるままにやっているとなかなかできないことも、自分なりに工夫(くふう)してやってみると、少しずつできるようになる。自分で工夫してやったことが、編集者に認められると、やりがいも出てくる。
従来の考え方からすれば、雑誌のファッションモデルがカメラから視線をはずし、笑顔(えがお)をつくらないでいるなんて、考えられなかったかもしれない。芸術写真のモデルではないんだから。
『JJ』はもともとコンサバティブな雑誌で、そんなに大きな冒険をするようなことはしない。私の場合、与(あた)えられた服をそのまま着たのでは、ミスマッチもいいところ、とても表現しきれないシチュエーションも出てくる。
そのままではとても服のよさを引き出すことはできないと思ったから、その場その場の思いつきで適当にアレンジをしてみた。ボタンがあったらはめる、ヒモがあったら締(し)めるというのではなく、ときにはボタンをはずしてみる、ヒモを垂(た)らしてみる……といった具合に。
従来のモデルのあり方からしたら、これはとんでもないタブーだったと思う。
私にとってラッキーだったのは、そのころがちょうどモデルの世代交代期で、読者の意識の変化にあわせて、誌面構成も変わりつつある時期だったこと。
ごく簡単にいってしまえば、「かわいい」系から「かっこいい」系への変化。絵に描(か)いたような美形より、ちょっとバランスがくずれ、どこかにアクセントがあるような感じが受けるようになりつつあった。幸運にも、自分はそこにマッチしたらしい。
型破りをやったことに対する周囲からの抵抗や反発というのはほとんどなく、やってみたら受けたから、みんなも自然とそういうふうにするようになったという感じだった。
『JJ』の仕事がおもしろくてたまらなくなるのに、それほど時間はかからなかった。そのぶん、文化学院のほうは、徐々におろそかになっていった。
轻松学日语,快乐背单词(免费在线日语单词学习)---点击进入
顶一下
(0)
0%
踩一下
(0)
0%