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宇宙怪人-妙不可言的魔镜(01)

时间: 2021-10-01    进入日语论坛
核心提示:魔法の鏡 北村さんの話はつづきます。「そのとき、ぼくは、銀色のひかりの中で、トカゲの怪物をハッキリ見たのですが、ぜんたい
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魔法の鏡


 北村さんの話はつづきます。
「そのとき、ぼくは、銀色のひかりの中で、トカゲの怪物をハッキリ見たのですが、ぜんたいのかたちが、どことなく人間に似ているのが、ふしぎでした。手と足があって、足だけで立つこともできるのです。星の世界でも、いちばん便利なかたちは、やっぱり、地球の人間とおなじなのかと、みょうな気がしました。
 しかし、この怪物は、人間のおよびもつかない武器を持っています。あの大きなはねです。地球の人間は飛行機にのらなければ、空を飛ぶことができないのに、やつは、自分で飛ぶことができるのです。そのうえ、手足の指のあいだに、水かきのようなものがついているのをみると、きっと、泳ぎも、うまいのでしょう。ワニのように、水をもぐったり、およいだりできるのでしょう。
 水、陸、空、どこでも、自由に動きまわれるという怪物です。いや、怪物どころか、もっとも進歩した、万能の生物なのです。
 からだには、トカゲのような、うつくしいしまがあります。むらさきとみどりと黄色が、いりみだれて、まるで虹のようです。ただ、顔だけは、あまり、うつくしくありません。地球の動物で言えば、鳥によく似ています。目の下に鼻がなく、すぐ口になっているのです。とんがった、大きな口です。しかし、歯もきばもありません。むらさき色の歯ぐきのようなものが、見えているだけです。
 目は、きこりが言っていたとおり、ヘビの目です。じっと見られると、電気にでもかかったように、からだがすくんで、身うごきもできなくなります。地球では想像もできない、おそろしい目です。あの目を見ただけで、あらくれ男のきこりが気をうしないそうになったのも、もっともです。
 円盤につれこまれたさいしょは、怪物のすがたが、あまり、いやらしく、おそろしいので、ぼくはもう、むがむちゅうでした。あいてを見るのも、こわくて、目をつぶったまま、うつぶせになっていました。あいつのすがたを、つくづくながめるようになったのは、二、三日たって、いくらか、なれてきたからです。
 それからひと月のあいだ、ぼくはこの怪物といっしょにくらしたのですが、だんだん、なれるにつれて、あいてが、ぼくをとって食おうというわけでもなし、それに、われわれ地球の人間には、とてもかなわないほどの、すばらしい知恵を持っていることも、わかってきましたので、おそろしさが、いくらか、すくなくなりました。あの虹のようなトカゲのからだが、かえって、うつくしく思われてきたほどです。」
「だが、そいつは、なんのために、きみをさらっていったのでしょうね。べつに、危害も、くわえなかったのですか。」
 明智が、ちょっと口をはさみました。
「それを、これからお話しようと思っていたのです。ぼくをさらったわけは、地球の、人間のことばを、ならいたかったからですよ。地球人のことばといっても、むろん、ぼくは日本語しか、おしえられませんが、あいつは、日本語を、わずかひと月で、あらかたおぼえてしまったのです。じつに頭がいいのですね。一度、聞いたことは、けっして、わすれないのです。まるで、レコードのように、ちゃんと頭の中にきざみこんでしまうのです。
 すこし話ができるようになったとき、ぼくが、地球には何十という国があって、みんなことばがちがうのだと、おしえてやったら、あいつはビックリしていました。星の世界は、ぜんたいが、ひとつのことばなのでしょうね。
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