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宇宙怪人-宇宙怪人的末日(03)

时间: 2021-10-02    进入日语论坛
核心提示:「それを、いま、いおうとしていたところだ。明智君ばかりじゃない、中村警部も、そのほかの人も、みんなに、きいてもらいたい。
(单词翻译:双击或拖选)
「それを、いま、いおうとしていたところだ。明智君ばかりじゃない、中村警部も、そのほかの人も、みんなに、きいてもらいたい。いやいや、世界じゅうの人にきいてもらいたい。ここに新聞記者がいないのが、ざんねんだ。これから、おれのいうことを、新聞に書きたててほしいのだ。
 おれは、世界じゅうのなかまと、れんらくして、宇宙怪人の大しばいをうった。半年ほどまえに、世界のなかまが、ホンコンにあつまって、会議をひらいたのだ。そして、世界各国に、宇宙怪人をあらわすことを、もうしあわせたのだ。
 フランス人の発明したプロペラを、いくつもつくらせて、各国におくったのは、フランスのなかまのしわざだ。アメリカのなかまは、金もちだから、伝書鳩なんかでなくて、無線操縦で円盤をとばせた。ソビエトでは、円盤のうわさを、まきちらしたばかりで、すぐに宇宙怪人のすがたをあらわした。やがて、フランスにも、イギリスにも、中国にも、円盤が飛び、宇宙怪人があらわれるてはずになっていた。
 それが、こんなに早くバレてしまったのは、じつにざんねんだ。しかし、日本よりもアメリカの方が、さきにバレたときいて、おれも、いささか、あんどした。もう、こうなれば、おれだけが、がんばってみたって、はじまらない。なにもかもいってしまう。みんな、よくきいてくれ。
 おれたちは、悪ものだ。世界じゅうの警察に、にらまれている悪ものだ。だが、戦争というものは、おれたちの何百倍、何千倍も、悪いことじゃないのか! え、諸君、そうじゃないか。
 世界各国の政府や軍隊は、いくど戦争をやっても、こりないで、何百万という、つみのない人間を殺しても、すこしもこりないで、まだ戦争をやろうとしているじゃないか。おれたちが、悪ものなら、そんなことを、考えているやつは、おれたちの万倍も、悪ものじゃないか。
 やつらが、地球の上でいつまでも、けんかばかりしているのは、この地球のほかに、世界はないと、思っているからだ。やつらの目をさますのには、宇宙の星の世界から、大軍勢が、おそろしい科学の武器をもって、せめよせてくることを、さとらせてやればいい。そうすれば、地球の上のけんかなどよして、宇宙のことを、考えるようになるだろう。地球ぜんたいが、星の世界に、せめほろぼされては、たまらないからね。そこで、おれたち、世界じゅうの悪ものが、星の世界からのスパイにばけて、ばかなやつらの目を、さましてやろうと、そうだんをきめたんだ。どうだ、明智先生、中村警部、きみたちには、そうぞうもできない大計画じゃないか。北村が、さっきいおうとしたのも、このことだ。北村には、ほんとうのことを、うちあけて相談した。すると、かれは、おもしろいといって、さんせいしてくれたんだ。そして、あの大しばいをうってくれたんだ。おれにはおおぜいの部下がいる。その半分は、ほんとうのことを知って、力をかしてくれたんだ。
 だが、おれたちは、失敗した。じつをいうと、失敗して警察につかまることは、はじめから、かくごしていた。おれたちとしては、地球のやつらを、びっくりさせて、目をさましてやれば、よかったのだ。そのもくてきは、じゅうぶん、はたした。
 いまに見ろ。きっと星の世界から、せめてくるときがある。せめられるまえに、こちらが、せめたらどうだ。せまい地球の上のけんかなど、よして、大宇宙に目をつけたらどうだ。え、明智先生、四十面相の考えは、まちがっているかね。」
 四十面相は、こぶしをふりまわして、大演説をおわりました。これにたいして、明智探偵は、あいかわらずニコニコしながら、答えるのでした。
「きみの考えは、おもしろい。どろぼうの世界会議をひらいたとは、さすがに四十面相だ。ぼくも、そのことは、うすうす、さっしていた。もし、アメリカで宇宙怪人がつかまらなかったら、もうすこし、きみをじゆうにさせておいたかもしれない。

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