昔、おばあさんと三匹の小豚がいました。
ある時、おばあさんが小豚たちに言いました。
「この家にはもう食べる物がないよ。みんなここを出て、幸せをお捜し。」
そこで、三匹の小豚は、それぞれに家を出ました。
初めに家を出た小豚は、藁で家を造りました。
すると間もなく狼がやってきました。
「小豚や小豚。わたしを家に入れておくれ。」
「いやだ、食べられちゃうもの。」と、小豚が言うと、狼は笑って言いました。
「藁の家なんか、ふっふーのふーとひとふきさ。」
そして、ふっふーのふーと藁の家を吹き飛ばして、小豚を食べてしまいました。
二番目に家を出た小豚は、木の枝で家を造りました。
すると、やはり狼がやってきて言いました。
「木の枝の家なんか、ふっふーのふーを二回さ。」
そして、ふっふーのふー、ふっふーのふーで 家を吹き飛ばして、小豚を食べてしまいました。
三番目に家を出た小豚は、煉瓦で家を造りました。
煉瓦の家は、狼が何回ふっふーのふーと頑張っても、吹き飛びません。
怒った狼は、「覚えていろ。必ずおまえを食べてやる。」と言って、帰っていきました。
次の日、狼がやってきて、小豚に呼び掛けました。
「美味しい蕪がなっている畑に行こうよ。」
「いいよ。何時に行くの?」
小豚が言うと、狼は、「六時だよ。」と答えました。そこで小豚は五時に畑に行って、蕪を全部取ってしまいました。
狼は悔しがって、また言いました。
「明日の四時に、りんごを取りに行こう。」
そこで 小豚は三時に行って、りんごを全部もいできました。
怒った狼は、小豚の家の屋根に登りました。煙突から家の中に入ろうというのです。
小豚は、煙突の下で火を燃して、大きな鍋でお湯を沸かしました。
そして、狼が煙突から飛び込んできた時、鍋の蓋を取ったのです。
狼は、お湯でぐつぐつと煮られてしまいました。
生词
昔(むかし) 很久以前
匹(ひき) 用于鸟兽鱼虫等的量词(头,只等)
小豚(こぶた) 小猪
幸せ(しあわせ) 幸福
捜す(さがす) 寻找
それぞれ 分别,各自
そこで 因此,所以,于是
初め(はじめ) 最初,最早,最先
藁(わら) 稻草,麦杆
造る(つくる) 建造
間もなく(まもなく) 不久,一会儿
狼(おおかみ) 狼
入れる(いれる) 放进,装入
いや 讨厌,厌恶
そして 然后,而且
吹き飛ばす(ふきとばす) 吹飞,吹跑
~番目(~ばんめ) 第…个
木(き) 树
枝(えだ) 树枝
煉瓦(れんが) 砖
頑張る(がんばる) 拼命干,加油,顽强坚持
怒る(おこる) 生气,发怒,发火
覚える(おぼえる) 记住
必ず(かならず) 务必,一定
次(つぎ) 下一个,其次
呼び掛ける(よびかける) 呼唤,招呼
美味しい(おいしい) 味美的,好吃的
蕪(かぶ) 芜菁(草本植物)
畑(はたけ) 田地
悔しい(くやしい) 懊悔的,悔恨的
また 又,再
りんご 苹果
もぐ 拧掉,揪掉,强行摘除
屋根(やね) 屋檐
登る(のぼる) 登,攀登
煙突(えんとつ) 烟囱
入る(はいる) 进入
燃す(もやす) 点燃,燃烧
お湯(おゆ) 开水
沸かす(わかす) 烧开,烧热
飛び込む(とびこむ) 纵身跳入
蓋(ふた) 盖,盖子
ぐつぐつ 咕嘟咕嘟(煮东西发出的声音)
煮る(にる) 煮,熬,炖
语法注释
1.狼は悔しがって、また言いました。/大灰狼感到十分懊悔,又说道。
“~がる”为接尾词,前接形容词或形容动词词干,意为“感到……,觉得……;自以为……”。
△ 寒がる/感觉冷。
△ 嬉しがる/觉得快乐。
2.小豚を食べてしまいました。/就把小猪给吃掉了。
动词连用形后续“てしまう”构成动词完成体。“しまう”是补助动词。动词完成体表示动作、作用的全部完成和结束。当动词完成体所表达的结果不是讲话者所期望出现的,或讲话者做了无意要做的事时,句子会产生因无可挽回而感到遗憾、惋惜、后悔等语气。
△蕪を全部とってしまいました。/把芜菁全都采光了。
△あの人は病気で35歳で死んでしまいました。/那个人35岁就病逝了。
3.「いやだ、食べられちゃうもの。」/讨厌(不要嘛),会被吃掉的!
“~ちゃう”为“~てしまう”在口语中的音变。
△明日までに全部書いてしまうつもりです。→明日までに全部書いちゃうつもりです。/打算到明天全部写完。
△要らないものはみな片付けてしまってください。→要らないものはみな片付けちゃってください。/不要的东西请都整理好。
4.「いやだ、食べられちゃうもの。」/讨厌(不要嘛),会被吃掉的!
“もの”为终助词,接句末终止形后,表示辩解、申述。含有不满、恼恨、撒娇等语气。
△一緒に行ってください。一人で行くのは怖いもの。/和我一块去吧。一个人去太可怕。
△「おそいねえ。」「でも、バスが来なかったんだもの。」/“来得好晚啊。”“公车不来呀。