曾经有些文学家仿效松尾芭蕉的游记《奥野小路》漫步于东北地区。但是,因为出现了非常了非常便利的汽车,以前几个月的行程现在只需要1周就能看完所有的景色。俳句诗人高浜虚子也是这么认为,于是她从上野站出发了。
車窓から外を見ているうちに汽車に乗っていることを忘れ、「恰(あたか)も活動写真のように目の前に展開されて行く此(こ)の奥の細道を厭(あ)かず眺めた」。絵巻物のような風景を座ったまま楽しめるのは「文明的の安逸旅行」だと書いた。100年ほど前の楽しげな一文である。
从车窗往外看时,她忘记了自己在车上,“如同电影一般,奥野小路在我眼前展现,丝毫不觉得厌倦。”她写到,坐着欣赏宛如画卷的风景就是所谓的“文明、舒适的旅行”。这是100多年前的文章,字里行间充满了喜悦。
こちらは現代の安逸旅行か。JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島(しきしま)」が初めて鉄路を走った。東北や北海道を3泊4日で回って1人最高95万円というから、ため息が出る。車内ではどんなもてなしがあるのだろう。
那么下面这个是现代的舒适旅行吗?JR东日本豪华卧铺列车“梦幻四季岛”开始了第一趟行程。途经东北地区和北海道,合计3晚4天的旅程,最高收费每人95万日圆,真是令人倒抽一口凉气。列车内究竟是何种招待呢?
豪華でなくとも、旅の楽しみ方はいろいろある。その土地ならではの弁当やお酒に出会う。地方の新聞を手に取れば、地元気分が高まる。
即便不是怎么奢华,旅行仍有诸多乐趣。邂逅当地的美食、美酒如何?随手拿起当地的报纸,一种接地气的感觉就会油然而生。
エッセイストの酒井順子さんは「東海道中膝栗毛」の気分で、東京から京都までローカル線や船などを使って、3日かけて旅している。速さを捨てたことで「私の中の時間と空間の軸を溶かす効果が、あったようです」と『女流阿房(あほう)列車』で書いた。現代では贅沢(ぜいたく)品となった「ゆっくり」を存分に堪能したと。
随笔作家酒井顺子女士就是怀着《東海道中膝栗毛》(描叙愉快旅行的书)中的心情,乘坐地方上的列车和船只,从东京去了京都,这次旅程耗时三天。她在《女流阿房列车》中写到,舍弃了速度后“我感觉时间和空间融汇在了一起。”她充分品味了一把在当代已成为奢侈品的“悠闲”。
大型連休の半ば、きょうからまだ4日間休みがある方も多いだろう。遠出をしてもしなくても、贅沢で落ち着いた時間を過ごす。日常からの旅である。
长假已经过去一半,从今天算起还剩下4天休假的人尚有很多吧。无论是否远行,这段平静、祥和的时间都会过去。这就是缘于日常的旅行。