春さきの朝のこと
小川未明
「まて、この
こう、
「ああ、ぶじに
こう
「つぼみのさきが
なんだか、
「おじさんは、いまごろ
「そう、けさ、ついたばかりさ。しかし、
おじさんは、
「きみ、
「五
「そうかい、ほんとうに、
「どうして、
「きみ、ちっと、ここへかけない。」と、おじさんは、かきねの
「
「どんなこと。」と、おじさんに、
「このごろは、あきすや、どろぼうが、
このとき、おじさんは、たばこを
「おじさんのおうちは、どこなの。」と、
「こちらで、
「おじさんのいなかは、どこなの。」
「ずっと
「ぼくたち、こまをまわしたり、ボールを
「そうかい。どこの
「さくらの
「
「まっ
こう
「
「ああ、そうだとも、そうだとも。そうすれば、きみたちの
おじさんは、
「きみは、からだに
「おじさん、もういくの。」と、
「これから
おじさんは、ちょっと、
「ああ、またあえるというが、それは、いつのことだろう。」