信頼できる友人ができないという悩みを持つ人がいる。たしかに、心から信頼できる友人を得るのはなかなか難しいことだ。考えみれば人生には多くの出会いがあり、知人を得るチャンスは数多くある。学校時代に席を同じくしたというだけの仲なら、それこそ(1)星の数ほどの出会いがある。だが、そのように数多くの人たちと出会っても、その中で本当の親友呼べる人は、ごくわずかな人びとのみである。
( 2)、自分には絶対に本当の友人はできないものだと決めてかかるのもよくない。だいいち、友人は雑草のように、何の手を加えなくても自然に生えてくるものではなく、自分で種をまいて、水をやり肥料をやらねば育てられないものである。つまり、(3)ということだ。
(4)「信頼できる友人がいない」と嘆く人は、たいていの場合、この努力を怠り、自分の殻に閉じこもっていることが多い。自分から積極的に友人を得ようとするのではなく、自分の肩を優しくたたいてくれる人を待ち望んでいるだけだ。(5)それで友人ができるのなら、そんな虫のいい話はない。友人を得るためには、こちらからパフォーマンをもって、相手に近づいていく努力をしなければ決して得られるものではない。
では、どんな努力をすればいいかというと、やはり人が多く集まる場所に出かけて、多くの人と話をするのが早道だ。あなたも、何もパーテイに出席しろとは言わないが、積極的にさまざまな会合に出席してみることだ。
1.(1)「星の数ほどの出会い」とあるが、どのような人との出会いが星の数ほ
どあるのか。
A本当の親友と呼べる人
B同じクラスで勉強した人
Cよく知って
D悩みを待つ人
2.(2)にはいる最も適当なものを選びなさい。
Aだからといって
Bしたがって
Cなぜならば
Dすなわち
3.(3)にはいる最も適当なものを選びなさい。
A植物を育てるには、友人をた頼ってはいけない
B友人を得るためには、本人の努力が必要だ
C友人は雑草おように強くなければならない
Dごくわずかの人としか友人になれない
4.(4)「信頼できる友人がいない」と嘆く人はどのような人か。
A努力して相手に近づいていく人
B自分で種をまいて、水や肥料をやる人
C声をかけてくれるのをただ待っている人
Dいろいろなパフォーマンスが上手な人
5.「それで友人ができるのなら、そんな虫のいい話はない。」とは。どのようなことか。
Aそんなに簡単に友人ができるものではない。
Bそのようにして友人を作るのが一番いい方法だ。
Cそのような態度から、植物に虫がついてしまうのだ。
Dそのような人は、雑草につく虫のように小さな存在だ。