ひものついた靴が減っている。自分の手でひもが結べない子が増えているからだという。果物の皮がむけない子。せめてナイフで鉛筆でも削っていれば手の訓練にもなるだろうに、あいにく電気削り機が普及している。おかげで「機会」は逃げていくばかりだ。日常生活が便利で快適になることを否定するつもりはない。しかし、便利快適だけの生活を見直すことがたまにはあってもいいのではないだろうか。21世紀の人々が肉体、精神共にひ弱な人間の集団とならないように。
●電気削り機 電気で鉛筆を削る機械
●ひ弱な とても弱い
1、筆者の言いたいことはどんなことか
21世紀の日本人は肉体精神共にひ弱にはならない。
便利さだけを求め続けていることを反省しよう
便利で快適な生活を否定してはいけない
日本人がひ弱にならないように手の訓練をしよう
2、下線部「機会」とは何をする機会か
電動削り機を使う機会
果物の皮をむく機会
手の訓練をする機会
靴のひもを結ぶ機会
3、ひ弱な の読み方を選べ
ひじゃくな
ひよわな