そこで活躍しているのが、日々進化し続けている福祉車輛。福祉車輛とは車いすを利用している方や歩行が難しい方などが利用しやすいように製造・改造された車輛のことです。シートが回転・昇降したり、車いすに乗ったまま乗降したりすることができます。また、障害のある方自身が運転できるような特別な機構を持った車輛(手だけで操作できるもの、足だけで操作できるもの)もあります。
実際に次はサイドリフトアップシート車について利用されている方々にお話しを伺いました。
良かった点:
①、シートが車いすにもなるため、移乗回数を減らすことができ、本人・介助者への負担が減る。
②、車いすは電動介護式となっているため、坂道でも介助者への負担が減る。
困っている点:
①、シートのスライドダウン(注①)、車いすの脱着に時間がかかるため、悪天候時の外出は困難(介助者が複数いるため、なんとか実施している)。
②、シートのスライドダウン、車いすの脱着には車から①.65M以上のスペースが必要となり、スペースの確保が難しい。
③、車いすの脱着時、少しの段差であっても感知し車いすの電源が入らない。そのため何度も停め直すことがある。
④、車いすとして使用した場合にはリクライニング(注②)操作ができず、長時間の使用は難しい(通所生活介護利用時には、リクライニング可能な車いすに乗り換えて過ごしている)。
(注①)スライドダウン:滑り降りること
(注②)リクライニング:乗り物などで、背もたれを後方へ傾斜させることのできること
1、福祉車輛について正しいものはどれか。
①一家に一台がある。
②シートは回転、昇降したりすることができない。
③障害がある方自身では運転できない。
④手か足だけで操作できるものもある。
2、福祉車輛に対する良かった点と困っている点について、正しいものはどれか。
①車のシートは車いすではないが、電動式を使っているから、本人・介助者への負担が減る。
②シートの脱着には車から①.65M以上のスペースが必要となり、スペースの確保が難しい。
③車いすの脱着時、少しの段差であっても感知しやすいので、何度も停め直すことがない。
④シートのスライドダウンは①人でもできる。