そんなことを考えながら、ふと窓の下を見ると、いつもの野球帽をかぶった義弘が、充の家の前にぽつんと立っていた。と、同じ瞬間に目が合った。
「降りてこい。流れ星、見に行くやろ。」
義弘は声を出さずに、まぬけたジェスチャーでそう言っていた。充もまた「あほや」。と声を出さずにつぶやき、笑いながら義弘に大きくうなずいていた。
1、「笑いながら義弘に大きくうなずいた」のは、なぜか。
①喧嘩したはずの義弘が迎えに来たことがうれしかったから。
②家の前に立っている義弘のジェスチャーがばかばかしく、面白かったから。
③義弘が来たことで、だれかと流星群を見に行けるのがうれしかったから。
④喧嘩したはずの義弘は自分に負けたから。