18歳に満たない者に対してインターネット上の情報への自由なアクセスを規制しようという法案が、自民党と民主党から提出されようとしています。例えば自民党案は、「健全に育成するために、どんな端末からであろうが18歳に満たない人がインターネットを利用した際に、有害な情報を閲覧できないようにすること」を目的としており、実際に有害情報を閲覧できないように防止する措置や努力は、インターネット業界に携わる事業者やサービス利用者などに課せられるとしています。この法律がそのまま施行されると、インターネットに関わる事業者やユーザーは、どのような影響を受けることになるでしょうか。日本のインターネット産業の今後の発展も踏まえて、パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。
回答者A
僕とか16歳くらいからインターネットやってきたのですが、当時はアングラ情報がたくさんありました。
というわけで、若かった僕はそれが楽しくて、原爆の作り方とか、ピッキング方法の仕方とか、激裏情報に出てきそうな裏技とか、交通事故の消し方とか、青少年の健全な育成を妨害しそうなコンテンツばかりを見ていたわけです。
となると僕みたいな人間になっちゃうわけです。これはよくない。
有害な情報は確かにありますし、影響を受けて変なことをしちゃう未成年って結構いると思うんですよね。そこを考えなくちゃね、というところに関しては実は賛成だったりします。
ただ、法案つくっている人たちが、インターネットについてよく知らなくてやってしまっているので、規制という方向が日本のインターネット産業全体についてよくない、ということについて気が付いていないんじゃないかなあ、という気がしていたりします。
回答者B
今度の「悪役」にネットを指名したと。これされ実現すれば本当に教育上悪影響のないメディア環境が整うのか、はたまた別の悪影響メディアが登場するのか。まあ、この理屈で考える以上、事態が好転するとは思えませんが。
ただ一点、防止義務や努力をネット事業者に課するという案には賛同します。放送事業者であれば免許停止もあり得るほどの失態も不問に付される昨今、そろそろ影響あるメディアとしての自覚を持って事業に臨んでほしいな、とは思います。
1、「賛成だったりします」とあるが、それはなぜか。
①若かった僕はそれが楽しかったから。
②アングラ情報のコンテンツばかりを見ていたから。
③私は未成年だから。
④影響を受けて変なことをしちゃう未成年って結構いるから。
2、インターネット規制法案に対するA、Bの回答について、正しいのはどれか。
①AもBも規制法案に疑問を抱いている。
②AもBも教育上悪影響のないメディア環境が整えば問題が解決できると信じている。
③Aは法案の「規制」という方向はインターネット産業全体に悪影響があると述べている。
④Bは放送事業者はこれから失態すれば免許停止をするべきと述べている。