しかし、実際に育児休暇を取っている人がどのくらいいくかを見ると、そうした期待もしぼんでしまう。厚生労働省の「女性雇用管理基本調査」の2002年の統計によると、配偶者が出産した男性労働者が育児休暇を取る割合は0.33%、つまり、300人に1人しかとっていないことになる。
政府は2002年、少子化対策のための男性の育児休暇取得率を2、3年のうちに10%までに高める目標値を設定したが、同じ年の0.33%という数字と比べると、それが掛け声だけに終わるのは目に見えている。
1、文章の表題として最も適当なものはどれか。
①男性の育児休業――意識と現実
②男女共同参画社会と男性の育児休業
③男性の育児休業と少子化対策
④男性の育児休業への意識の高まり